南イタリアでビーチ、温泉+シーフード |
ウニはシーズンオフだったのが残念だった |
6.イスキアのレストラン ところが、この店で食べたムール貝のパスタが最高においしかったのダ! ムール貝がびっくりするくらい新鮮で、今そこの海から取ってきたよ、みたいな感じ。白ワインソースのあっさりした味付けが、プリプリのムール貝をよく引き立てている。温泉につかった後でお腹がペコペコだったし、貝を指でつまんで身を歯でこそげ取りながら、パスタ一本残さず夢中で食べた。ソースもパンでこそげ取って食べたくらい。 たまたま新鮮な貝が入ったところに行き当たったんだろうか。でっぷり太ったおやじさんが厨房の中で大汗かきながら調理して、10代の前半と後半っていう感じの息子ふたりが手伝っている、ホントウにありふれたピッツエリアだった。店の脇までビーチチェアが並んで、人がトドみたいに寝転がっている。そのすぐ横で、ガタガタのプラスチックのいすとテーブルで食事するのだ。それなのに、こんなにムール貝がおいしいなんて! 店の名前も控えてないし、場所もうろ覚え。たぶんもう2度と行けないんだろうな。 ホテルのお姉さんが推薦してくれたアルベルト こうやって風に吹かれて、きりっと冷えた白ワインを飲んで座っているだけでも充分気持ちがいいやと満足だったけど、ここで食べた小イカのフライは、小指の先くらいのこんな小さなイカにお目にかかったのも初めてで、それがカリっとジューシーにあがっていて、おもしろ珍しくおいしかった。 この店にはランチに行ったんだけど、ディナーに備えて控えめに食べて(飲んで)いる私たちがワインを一本飲み干すと、グラスにたっぷりリモンチェッロを注いで出してくれた。シェフにお任せのテイスティングメニューもあり、ワインもリストにたくさん。ミシュランに載っていないのが不思議なくらいの、ちゃんとしたレストランだった。 ダミアーノ 行った時には私たちの他に客が誰もいなくて、しばらくたってもぜんぜんお客が来なくて、なんだか淋しかった。家族経営のお店の人たちは、ほとんど英語がしゃべれなくて、コミュニケーションできないし。身ぶり手振りで聞いたところでは、平日はいつもこんなもんで、週末が忙しいんだとか。それでもお店の真ん中にはどーんと氷のケースがあって、おいしそうな魚がぎっちり入っている。お客も来ないのにこんなに仕入れちゃっていいのかしら…? ここで食べたタコのマリネと貝のパスタはむちゃくちゃおいしかった。パスタなんてお代わりしちゃったくらい。ケースから選んだホウボウのトマトソースアクアパッツァが出てくるころには、お腹がいっぱいになっちゃったんだけど、Gは調子に乗ってレモンクリームがたっぷりかかったシュークリームまでデザートに頼んでた。サービスなのか元々なのか、どの料理もお皿にてんこ盛りで出てきて、アメリカのレストランで相当鍛えられてる私たちだから食べられたって感じかな。 イル・メログラーノ★ こんないいお店にいるんだから、アメリカになんて行かなくていいのにと思わなかったわけじゃないけど。ぜひこの味をアメリカに持ち込んでもらいたいものだ。 |