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旅の総括
美食の船で、大好きな美食の地の南イタリアに行くという、美食が重なるクルーズとなった。だから船と寄港地、どちらの美食を優先させるのかが大きなジレンマだった。
船ではイベントやショーは少ないので、ゆっくりご飯を食べればすぐに眠くなってしまう。いつもの大型船のように、分刻みで船の中のイベントをはしごするという感じのクルーズライフにはならなかった。
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行き先を選んだ方がいいのかな
夜に船でのディナーを堪能するなら、昼間は軽くするのが当然だけれど、今回は地中海に行ったので、寄港地で美味しいご飯を食べないのはなかなかつらかった。
だからこの船でクルーズするなら、寄港地のご飯が期待できないところとか、終日航海が多い日程のクルーズに乗るのがいいと思う。アフリカクルーズとか、大洋横断とかかな。
次はシアターのショーも楽しみたい
この船はシアターでのショーが一回だけしかなく、しかも9時45分からと遅い。小型から中型の高級船はだいたいこのパターンだけど、時差ボケで夜早く眠くなるエリアのクルーズでは、これはけっこうつらい。
今回はなかなか時差ボケが取れず、いつもシアターには行くんだけれど座ったとたんに眠くなって退散となった。高級船のシアターで居眠りの舟をこぐなんてみっともないしねえ。
見ていないので他のお客さんから聞いた話だけど、シンガーもダンサーも高水準だったそうだ。ショーを逃したのは残念だ。 ビッグバンドは船長主催パーティーでお目にかかれた。客の年齢に合わせてか選曲もよく上手で、とても楽しめた。
行列知らずのゆったり旅程
今回の旅程では、マルタ島のバレッタをのぞいてすべてがテンダー下船だった。大型船ならテンダーに人が殺到して行列になるところが、そういう事は全くなかった。
船で行列を経験したのは、初日にスペシャリティ・レストランの予約受付デスクに並んだ時くらいだ。この時は1時間くらい立ちっぱなしで待って、けっきょく何の追加も変更もできなかった。疲れたけれど、例によって列の前後の人とおしゃべりできて、それも楽しかったな。
私たちの前に並んでいたグループは、今回が初めてのクルーズで、ニュージーランドやオーストラリアから、丸い1日以上かけてアテネまで来たそうだ。
フレンドリーな社交の船
大衆クルーズ船にもまして、お客さん同士のコミュニケーションが多い船だなと思った。余裕ある感じの人たちが多くて、船のパブリックスペースでは、誰もが他のお客さんに話しかけようとうずうずしている感じ。目が合えばすぐ、キミは中国人か日本人かと聞かれる。
着物着てるんだから、日本人だってわかるでしょう?と思ってはいけない。欧米人のアジア人に対する知識はたいていの場合そんなもんだ。こちらだって、とんちんかんなことをたくさん言っているだろうしね。
このクルーズに行った2017年4-5月は、アメリカの新大統領になったトランプ氏が、次々話題を提供していた時期だ。こちらからわざわざ聞いたら失礼になるような話題も、自然に色々出てきた。
テキサスから来たというシニアなカップルは、新大統領になってビジネスが大変よくなったと嬉しそうだった。イタリアンレストランで同席したオハイオの夫婦は、あんな大統領で本当にごめんなさいと私たちに謝った。
フレンチレストランで一緒になったフロリダの敬虔なクリスチャンのご夫婦に、東京の夏は地球温暖化のせいで暑くてたまりませんと言ったら、「何年周期かで寒暖を繰り返す振れ幅の中にあるだけで、地球温暖化なんてないわ」と話題の大統領とそっくり同じ返事が返ってきた。
一番気分がいい場所は、船尾のビュッフェ
たいていの船の上階の最後尾は、オープンのビュッフェやカフェになっていて居心地がいいものだ。オーシャニア・リビエラの最後尾のテラスカフェは、中でも格別だった。椅子がゆったりしていて座り心地が良い。何より混まないので席取りに困ることがない。
朝食を外で食べるにはちょっと寒いゴールデンウィークの時期だったけれど、厚めのウインドブレーカーを着て温かいお茶を飲めば万全。オープンエアのカフェから眺めるギリシャの島々や、船尾に続く航跡はとてもきれいだった。
朝食をテラスカフェで食べるか、メインダイニングで食べるかはいつも悩んだ。メインダイニングもがら空きなので、たいてい窓際のいい席に通してもらえる。メニューも豊富でエッグベネディクトはもちろん、ステーキや骨付きのラム肉まである。朝食ならどんなに食べても、ディナーが食べられなくなる事はないでしょう。 だからこの旅行で一番リラックスして食べたのは、朝食だったかもしれない。
- おしまい
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