アメリカで食う見る遊ぶ

まずは、ザガットサーベイを購入。

到着の翌日、恐る恐る街に踏み出して最初に買った本。
それは、「ザガットサーベイ」。
弁護士のザガット夫妻の趣味の食べ歩きの記録が、今や超有名レストランガイドとなり、ザガット夫妻も超お金持ちになったんだとか。

マンハッタンを歩くと、このザガットサーベイのランキングを貼り出しているお店がちょくちょくある。
「どうだ、うちはザガットだぞ」と言わんばかりに。
東京では「東京いい店うまい店」、ヨーロッパでは「ミシュランガイド」。 グルメガイドブックが大好きな私は、さっそくこのザガットサーベイを購入した。


ところが、ページをめくってみて目をぱちくり。レストランは正しくabc順に並んでいて、まるで辞書のようなのだ。慣れれば通りの名前と番地ですぐに場所が思い浮かぶようになるのだろうが。
「今泊まっているホテルの近くになんかいいレストランはない?」なんて探す時には、別売りの地図版ザガットマップを使わないととても不便。
結局両方買ってしまった。トホホ。ザガット夫妻は商売うまいね。

ザガットマップにはランク入りしたレストランが地図上に番号で紹介されている。
番号の色で何料理のレストランだかすぐにわかる。地図の端にはおなじみの「味」「インテリア」「サービス」「値段」のスコア付きでレストランの名前と住所が並ぶ。「人気店」「お得感の高い店」「新規店」にも印がついている。

この「お得感の高い店」=Top Bang for The Buck が最初わからなくて首をひねった。持っていた電子辞書では出てこないし。
でも、印がついているということは、行く価値があるんだろうと、泊まっていたホテルの近くの「Top Bang for The Buck」の店「ベッコ」の予約を取った。値段もかなり安めの表示のイタリアンだ。

46丁目、8番街と9番街の間です。

ごちゃごちゃしたブロードウエイの劇場街を抜け、ハドソン川方面にある通りの入り口に立ってビックリ。
その一角は街路樹がきれいに茂り、道の両脇にしゃれた看板を出したレストランが並ぶ「レストラン街」だったのだ。
Tシャツにジーンズの観光客があふれる繁華街とは対照的に、けっこうおしゃれをしたカップルが店の前のメニューをひとつひとつ覗き込みながらそぞろ歩いている。
こんなにたくさんレストランが並んでいる通りなのに、ザガットマップに載っているのはたった3軒だ。

「私たちはこの中のおいしいお店を知っているのよ」
私と同行のGは、ちょっぴり得意な気分で通りの真ん中辺にある半地下の店ベッコへと入った。

written by 篠田なぎさ(⇒ プロフィール



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