アメリカで食う見る遊ぶ |
ホリデーシーズン、楽しんだ? 「バーニーズ」はクリエイティブ。「サックス」や「ロード&テイラー」は伝統 的な感じ。「バーグドルフ・グッドマン」は毎年すごく豪華でセクシー。5番街に 並ぶデパートのショーウインドーの詳しい解説も貰った。見に行ったら本当にそ の通りのディスプレイだった。恐れ入りました。 年末年始の休暇を利用して、友達も次々やってきた。日本から来た人たちはコー トが薄くて、寒そうだった。でもみんな目を輝かせてバーゲンに突撃! 店から 店へと走り回るようにして、ホント元気。旅行の時ってこうだったよなー。旅行 大好きOLだった私は、懐かしく思い出して、一緒になって浮かれていた。 誰もが勧めてくれたセントラルパークのレストラン「タバーン・オン・ザ・グ リーン」にも行った。どのガイドブックにも載っていて、ジョン・レノンの誕生 会が今も行われているという超有名レストランだ。大きなお店を取り巻くように、 リムジンやタクシーが並び、クロークにはコートを預ける人の列、予約の確認に も大行列、やっとテーブルにたどり着いた時にはへとへと…。という大変な混雑 ぶりだった。 噂どおり店内も庭もイルミネーションの満艦飾で、壁一面の鏡がそれを反射して キラキラ輝く。お客さんには家族連れが多くて、着飾った子供達が大人に混ざっ て、おすましして食事をしている。セクシードレスのお姉さんや、カウボーイハット のおじさんもいた。「今日は楽しむために来たんだ!」というお客さんの気合が満ち る中、光の渦に囲まれるように食事するのは楽しかった。 そして、ニューイヤー・イブ(大晦日)恒例のカウントダウンは…。 「踏みつけられてもいいよう、丈夫な靴を履いて行くんだよ」 「人でいっぱいで出られなくなるから、なるべく水分は取らないで」 「一番いいのは、紙おむつをして行くことさ」←けっこうマジで言われた。 真夜中に行われるカウントダウンの中心に居るためには、昼過ぎから場所取りする必要があるんだそうだ。零下になる真冬の屋外で、ぎゅう詰めの立ちっぱなしで身動きも出来ないとか。 アドバイスをくれたアメリカ人達に「そりゃすごい。行ったことある の?」と聞くと「行ったことある人から話を聞いただけ」と笑う。 私は、夜の10時半頃に延々2キロくらいぎっしり詰まった群集の最後尾に行って、 後ろからぱちりと写真を取って退散した。そんな端っこあたりでも、警備のお巡りさ んも含めて、みんなもうノリノリだった。三角帽をかぶって、ピーピー笛吹いて、う るさいうるさい。そんな中に居るだけで、なんだかウキウキしちゃうんだよね。 大騒ぎのカウントダウンを迎え、花火が上がり、そこいら中の物を紙ふぶきにし て撒き散らした後は、すっきりさっぱりと新年を迎える。 1月1日はお休みだけど、お店もオフィスも1月2日から通常営業。休暇で来ていた友達 も帰って行き、クリスマスツリーは一斉回収された。 後に残ったのは、イルミネーションの消えた冬の街と、私。 年末が楽しかっただけに、淋しさがこたえます。 |