アメリカで食う見る遊ぶ
サンタモニカの夕日!

サンタモニカに小旅行(1)

NYがあんまり寒いんで、あったかい所に行ってみる事にした。計算したらマイレージも溜まっていたし、ロス近郊には友人もいる。
色々聞いたり調べたりして、ロス・アンゼルスの海岸のリゾート地、サンタモニカに決めた。旅行するなら海のそば。私はいつもそうなのだ。相変わらず車の運転ができない(する気もあんまりない)ので、バスと歩きで回れる所だというのも気に入った。

行き先が決まったら、怒涛のホテル探しだ。寝るだけなんだから、部屋なんてどうでもいいじゃんと言う人も多いけど、私はけっこうこだわるのだ。部屋から海が見えて、プールがあって泳げればいいんだけどね。それでも「ここ」という所を見つけるのは、いつも大変だ。

ロスの人は、みーんな走ってる

サンタモニカにも、そのちょっと山側のビバリーヒルズにも、モダンでカッコいいホテルがたくさんある。ホテル全体が庭園みたいになっている所、カラフルなインテリアが評判で、雑誌の撮影によく使われる所。雑誌やウェブで写真を見るだけで、いいなーとタメ息が出ちゃう。こんな所に泊まってみたい!!と私はホテルにコンタクトを取る。でも、帰ってくるのは「満室です」という返事ばかり…。

どうも「アメリカン・フィルム・マーケット」と映画業界のイベントがサンタモニカであるらしい。でも、もう飛行機は取ってしまったし、友人にも連絡してしまった。旅行代理店にホテルを頼んで、モダンなおしゃれホテルには今度泊まることにして、サンタモニカにレッツゴー!
木陰で一休みするのは、私とホームレスの人くらい!?

去年の夏にアメリカに越して来て以来、ニューヨークから出る初めての旅行だ。旅行大好きOLだった私にとっては、長いブランクの末の旅行再会なのだ。出発の前の日は、ドキドキそわそわ。サンダルや半そでシャツやリゾート用の水着を引っぱり出して、トランクに詰め込む。実際は2月のロスはけっこう寒くて、朝晩は皮のコート着てたんだけどね。

ニューヨークからロスへは、行きは6時間、帰りは5時間。成田からなら、タイあたりに行く感覚だろうか。時差はしっかり3時間。とっても早起きになれる。
飛行機を降りると、日差しがカッと強くって、しまった、日焼け止めを忘れたぞと大後悔。でも、道端に花が咲いているのに感動した。ニューヨークではドロドロの雪と、枯れ木ばかりだったから。

タクシーに乗ってホテルの名前を言うと、韓国から移住してきたという運転手さんが「自分が新婚旅行で泊まったホテルだ」と言う。「古いけど、いいホテルだよ」とも。 確かに、ホテルは古かった。しかも、「この部屋しか空いていない」と、オーシャンビューのスイート。こんな値段を払うなら、あそこもここも泊まれたのに…。と思うのはもう止めて、このホテルを楽しむことにする。
サードストリートのパフォーマンス

部屋の窓からは、海が正面に見えて、だんだん傾いてくる夕日が直接部屋に差し込んで、暑いくらいだ。ホテルの中庭には大きなプールと、お風呂くらいに温かいジャグジーがあった。泳ぐには気温が足りないけれど、ジャグジーは温泉気分で楽しめそうだ。

ホテルの人に地図を貰って、外に出る。並木はやしの木で、道路がとても広くて、高層ビルが少なくて、スコーンと空が見える。うーん、カリフォルニアだなあ。街を歩いて回れるとは聞いていたけれど、大きな車がびゅんびゅん走ってて怖いくらい。歩く自分が何とちっぽけに感じられることか。
砂浜が広ーいので、独占気分が味わえる

やっとたどり着いたスーパーでビールを買おうとしたら、「IDを見せて」と言われた。未成年じゃないか、確認させろっていうワケ? こんなこと初めてだったので、思わず「私、xx才なんだけど」とホントの年齢を言ってしまった。後で聞いたら歳に関係なくIDは要求されるんだとか。その時は、ここは何ていい街なんだろうと、上機嫌になっちゃったよ。

written by 篠田なぎさ(⇒ プロフィール



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