ポルトガルへイワシを食べに
ポルトガル航空では、到着するとみんな一斉に拍手する
ポルトガル航空では、到着するとみんな一斉に拍手する

1.ポルトガル、NYからなら近いかな

私はイワシが大好きだ。新鮮なイワシを刺身や鮨で、ワサビを(私はワサビ派)をたっぷり効かせて食べると、たまらなく日本酒がすすむ。なんといっても、たくさん注文しても安いのがよかった。それがNYに来たらおいしいイワシはすんごく値段が張る。こっちでは刺身にできるようなイワシが獲れないので、日本から空輸しているからだと言う。トロよりも遠慮しながらイワシをつまんでも、何だかおいしくない。 ポルトガルに行けば、新鮮なイワシがたっぷり食べらるかな? 日本でOLをしていた頃からあこがれだったポルトガルに、ますます行きたくなってきた。



イワシはどれも新鮮でホント美味だった

ヨーロッパの西の端のポルトガルは、日本からはとてつもなく遠くに感じられたけど、NYからは近いはず。格安チケットやツアーが、きっとたくさんあるだろう。そう思い込んで私はポルトガルに行く事に決めた。実際はそんなことなくて、ポルトガルの情報を集めるのは結構大変だったんだけどね。

とにかく、ガラガラのポルトガルエアーにニューアークから乗り込んだ。3時間くらいで着くのかと思っていたので、7時間もフライトするのだと知ったときには驚いた。でも行きは夜発の便だったから、座席を二つ占領してぐうぐう寝ている間に朝になって、リスボンに着いた。


街のあちこちに広場があって真ん中に銅像が立っている

ホテルに向かうタクシーの運転手さんは、サービス精神たっぷりで、街中を通りながらガイドをしてくれる。その強烈なポルトガル語なまりの英語は、聞き取るのが大変なんだけど面白い。暗殺された昔の王様、200年前の地震の時に街を建て直した公爵、ナポレオンを追い払った時の記念碑。街には広場がたくさんあって、色々な人の銅像がその真中に立っている。それもビッグサイズだ。かと思うと石畳の細い道がくねくねと通ったりしている。そんな中を縫うように、2階建ての観光バスや、有名なチンチン電車(=市電)が通っている。観光バスの申し込みにはこのポンバル広場まで来るといいよ、市電は28番に乗るのがいいよと教えてもらううちに、ホテルに着いた。


細ーい坂道を走ケーブルカー

今回のポルトガル旅行で泊まるホテルは4箇所だ。まずリスボンで2泊し、近郊の城下町シントラに1泊。ここではポルトガルにたくさんあるという、昔のお城を改造したホテルに泊まるのだ。
それからポルトガル南部の海岸沿いのリゾートに連泊。帰りはリスボンまで戻ってきて、また1泊して朝の飛行機でNYに帰る。
ホテルを決めた手がかりは、2年前のスペイン旅行のときに使った古い「ミシュラン」。数少ない赤字で印字されたホテルに片端から連絡を取って、予約を取ったのだ。赤字にはPleasantと注がついていて、要するに「おすすめ」ってことかな、と勝手に解釈。どうやってホテル間を移動するかも考えず、とにかく赤字表示の所に泊まることにこだわって、ポルトガルにやって来た。

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