＞1日目 サボナを出発 ＞2日目 終日航海 ＞3日目 マラガ
＞4日目 カディス ＞5日目 リスボン ＞6日目 ジブラルタル
＞7日目 アリカンテ ＞8日目 バルセロナ ＞9日目 サボナに到着
7日目 アリカンテでイカスミごはん！
陽射しがかっと強いアリカンテ。焦げそうなくらい。
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コスタ・ブランコのお洒落なリゾートアリカンテ
今日はお昼にスペインの海辺のリゾート地アリカンテに到着する。アンダルシア地方の地中海沿岸はコスタ・デル・ソル(太陽の海岸)と呼ばれるけれど、このバレンシア地方まで来ると、海岸はコスタ・ブランコ(白い海岸)となる。アリカンテはマラガやカディスに比べるとイスラム色が薄く、よりお洒落でヨーロピアンなリゾートという感じだ。
アリカンテではツアーにも行かず、街を観光する予定も無い。ミシュランに載っている港の近くのレストランに行って、お昼を食べようという計画のみだ。
冷たーい海水プールで泳いでみる
朝からゆっくり船のデッキをジョギングし、ジムで筋トレやストレッチをする。ジムの隣のプールの水(海水)は、その日に入れた海水の温度によるのか、日によってすごく冷たかったり、ふつうに冷たかったりすることも発見。うんと運動した後なら入れないことも無い。
泳いでいるとしょっぱい海水が口に入ってくるし、プールはがしがし泳ぐには小さすぎて体がどんどん冷えてくるので、話のタネ程度に水をかいたりぷかぷか浮いたりしてみる。それはそれでなかなか気持ちよかったよ。
こちらはさすがに入れなかった、甲板の陽ざらしのジャグジー。こんがり肌を焼きたい人向けだ。
あまりの陽ざしの強さに遠出は躊躇
持っている着物で一番軽くて薄い、綿麻混の着物で出かける。日なたは日差しが強いけれど、影に入れば涼しい南スペインの海岸では、着物は 襟や袖から風が抜けて、快適だ。
とはいっても、シャトルバスが到着したマリーナから向こうに見える街のセンターに行くには、影が無い日照りの道を延々と歩いていかなくてはならない。あまりに暑くてコゲそうだったので、マリーナのバーで港を眺めながら、レストランがオープンするのを待つことにする。
着物に野球帽のいでたち。陽なたは暑くて、向こうに見える街の中心には行かず。
ずらりと並ぶクルーザーやヨット
大きなマリーナには、クルーザーやヨットがわんさか停泊していた。まだ夏の休暇シーズンには早いはずだけど、どこかから旅行に来たお金持ちが乗って来たのか、これから本格的な夏になったらどこかに繰り出そうというものなのか。
でっかい大衆クルーズシップで来ましたなんて、私たちはいかにも庶民かな。
ランチの前に入ったバルでは、シェリー酒をビールと同じくらいの量注いでくれた。多すぎだって。
以下、Ｇのレストラン評
ダルセナ Darsena
Marina Deportiva, Muelle de Levante 6, Puerto
96 520 75 89
7日目の寄港地はアリカンテ。マルセイユやパルマ・デ・マヨルカみたいに大きなヨット・ハーバーがあり、その周りにレストランやバーが並ぶ。その中で一番いい場所を占めるのが、老舗のレストラン、ダルセナ（ミシュランスプーン2）。
地元の白ワイン「Azal」をごくごく飲みながらシーフードを食べる作戦。前菜として2皿。「野菜の盛合せ（カリフラワー、ニンジン、タマネギ、唐辛子、ピクルス）」と「タコの足の煮込み、トマトソース、野菜のロースト添え」。タコの足は柔らかくて、口の中でワインと合わさってとろける旨みが出てくる。
そしてメインは「アロス・ネグロ」（イカ墨ごはん）。これは昔マヨルカ島に行ったとき、パルマ・デ・マヨルカの港に面したレストラン「La Lubina」で食べた料理で、ある意味で今回の旅行のテーマのひとつだったが、その期待に応えてくれる上出来の一品だった。米と魚が好きな日本人なら絶対食べるべきだ。
ジャーンと登場した、鍋ごとのイカ墨ごはん。ここではパエリャとは言わないのだ。
2回目のフォーマルナイトは、前回とほぼ同じ
夜は2回目のフォーマルナイトなので、また色無地に袋帯を締め、Gは着物に羽織でディナーに行く。Gの着物はなんちゃってフォーマルの、木綿の着物に綿麻混の羽織なので、軽くて快適そうだ。どうせ誰にもわからないし、クルーズにはひとえや半幅帯で十分だと思う。
ディナーではいつもと同じテーブルメイト達と、今日はどこへ行ったかとか、次の旅行ではどこに行こうとかいう話しをし、シアターでいつもと同じダンサーたちのショーを見て、ダンスホールでいつもと同じ人たちに混じってダンスをする。合間に甲板に出て、海からの風に吹かれて汗を飛ばす。
ターンをする時に袖が絡まるし、ステップは踏みにくいし、時々ゾーリが脱げて履き直していると、後から来た人に足を踏まれちゃうし、何と言っても暑いし、着物はやっぱりあんまりダンスには向かないみたいだ。
