上海食い倒れツアー (洋服で)

このヒモの先に、着いていたはずのデジカメが…
1日目.ル・メリディアンホテルと、上海料理のディナー
2日目.豫園の小龍包と洋館レストラン老洋坊
3日目.プールや市場や上海雑技団など

1日目.ル・メリディアンホテルと、上海料理のディナー

旅先で着物を着るのは、最近の私のひとつの楽しみなんだけど、今回はやめにした。着物なら荷物は少なくてすむし、ドレスコードがあるようなところにも堂々と行けちゃうし、多少寒いところでも平気だし、とっても便利なんだけどね。
旅行中に、日本語が堪能な若い中国人女性のガイドさんと話す機会があって、やっぱり中国では着物を着て歩かないほうがいいですよねえと言ったら、どうしてですか? 問題無いと思いますよ。目立つと思いますけどね、との答えでちょっと拍子抜けした。
中国でも大人気と言うくれよんしんちゃんやちびまるこちゃんで育っている若い世代はそうなのかな。

なあんだ、大丈夫だったのかも?と安心しすぎたのか、着いたその日の夜にデジカメを無くしてしまった。
手首にデジカメのヒモを巻きつけて、デジカメはコートのポケットに入れて、行く先々でポケットから引き出して写真を取りながら歩いていたんだけど、夜のレストランについて、入り口の写真を取ろうとヒモを手繰ったら、その先についているはずのデジカメがなかったのだ。

ううう、やっぱりすられたんだろうなあ。ヒモをすっぱり切られて…。

上海に来る前の数日間に取った忘年会その他の酔っ払いの写真とか、上海のホテルに着いて、荷物をとく前に取りまくったきれいな状態の部屋の写真とか、みんな無くなってしまった。

あーあ。
本当に、心から、あーあ。

お財布やパスポートじゃなくて、デジカメでよかったと思うべきなんだろうなあ。不注意でゴメンネ、2年近く付き合ったデジカメ。達者でね。

なので、この旅行の写真は全部、予備のデジカメで撮ったもの。予備持っててよかった。でも、色が暗いんだよねー。
ちなみに無くなったデジカメに関しても、ホテルの近くの公安(=警察)に行って盗難証明を貰い、保険請求できた。盗難の証拠に切られたデジカメの紐(上の写真参照)を見せたら、公安のおまわりさんに鼻で笑われたよ。
公安って看板の建物に入るのはちょっと怖かったけど、英語ではPolice Stationと書いてあった。中は人がたくさん静かに待っていて、割とのんびりした雰囲気だった。さすがに怖くて写真は撮れなかったけど。



このホテルにしたのは、最近よくチェックしている旅行レビューサイト、トリップアドバイザーの上海部門で1位だったから。部屋はフンパツしてクラブフロアにしたので、48階で景色がいいはず…だけど、天気のせいか、公害スモッグのせいか、ビューはあまりよくなかった。

最近クルーズ旅行が多くて、大衆路線の内装や設備に見慣れてたけど、さすが5つ星ホテルだ。部屋は広くて快適で、ジムもプールもジャグジーも充実、レストランやクラブラウンジやロビーやエレベータホールなどの設備もデザインも上等だった。やっぱり、こういうゼイタク感はいいなあー。

さて、到着最初の食事は早めのディナー、「王宝和」(上海蟹専門店)からスタート。人民広場からすぐ東側、九江路沿いにイスラム寺院のような金色の丸い屋根のとても目立つ建物があり、これが王宝和のホテル&レストランだ。ここに行くつもりだったのが、なぜか九江路の2本南側の福州路沿いの支店?にたどり着いてしまった。
この店は季節を問わず1年中上海蟹を出す専門店なんだけど、上海蟹の旬はぎりぎり終わっているし、私たちは蟹の肉よりも蟹の味噌に目がないので、蟹味噌料理を多種類いただくことにした。

前菜として「大根の漬物」「百合根とキクラゲの煮物」「クルミと湯葉の蒸し物」。

ここから蟹味噌尽くし。「蟹味噌とフカヒレのスープ(蟹黄魚翅)」は順当に旨い。「蟹味噌と青梗菜の煮込み(蟹粉菜心)」は蟹味噌の旨みと青梗菜の苦味の組み合わせがなかなか。
「蟹味噌と魚の餡かけ麺(江南魚米郷)」はシコシコした緑色の麺と蟹味噌餡が混ざって食感の妙。
と、ここまではよかったんだけど、最後の「蟹味噌入り小龍包(蟹粉小龍包)」は蒸し時間が長すぎたのか、皮も餡も硬いし汁も少なくて残念だった。たぶん、蒸し器に入れて、出すのを忘れていたんだと思う。催促したら、慌てて出してきた。
なお上海老酒10年物は、日本で飲む紹興酒よりも軽くて甘かった。2人で360元。安いね。

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