クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! プライド・オブ・アメリカで行ったハワイクルーズの旅行記です。


4日目 マウイ島カフルイでアメリカ式フォーマルナイト

この日は朝の8時から夜の6時までマウイ島のカフルイに停泊。だだっ広いだけの大きな港で、散歩のついでに景色や街を楽しむという感じではない。ここから山登りやハイキング、海岸に行くエクスカ―ジョンに行くか、いくつもあるショッピングセンターにシャトルバスで行くかくらいしか選択肢がなさそうだ。

さて、お昼どうする?

日課となったジム、ジョグ、プール&ジャグジーをすませて、お昼を食べに上陸する。港から色々なショッピングセンターに行くシャトルバスがいくつか出ている。

ウォルマート行きのバスなんてのもあって、アメリカ人たちが嬉々として乗り込み、ウォルマートのロゴ入りのでっかい袋を持って帰ってくる。ウォルマートなんて自分ちの近所にあるようなスーパーに、何でわざわざシャトルに乗って行くのかな。


私達もそのひとつに乗り込んで出かけたんだけど、いわゆるアメリカのショッピングセンターで、まともなレストランなんて無い。 仕方がないので地球の歩き方に載っていた港近くの中華料理店に出かける。

選択肢はただ一つ。港近くの中華料理

ここDragon Dragon(龍膳閣)で、点心「蒸海老餃子」と「スペアリブの醤油煮」、「鶏肉と季節野菜の炒め」と「季節野菜の焼きそば」を食べる。チャイニーズライスワイン(紹興酒)もお銚子で一本。


レストランのスタッフはみんな中国系で、でも流暢に英語を使って愛想もいい。さすが世界中に拡がってビジネスする中国人だ。

カリブ海のクルーズで最終日に上陸したバハマのナッソーで、中華レストランに行ったときのことを懐かしく思い出す。西洋料理ばかりの船の食事にヘトヘトになっていたので、同じアジア人が作る黄金のしょうゆ味の数々を、ほとんどむせび泣きながらガツガツと食べたのだった。

今回のクルーズでは和食の朝食持参なので、そこまでしょうゆ味に飢えてはいなかったけどね。

最後尾の部屋はうるさいこともある

午後は部屋でゆっくり本でも読んで過ごそうと、さっさと船に戻る。でも同じ桟橋に停まっている貨物船が、巨大なクレーンを使って荷物をあげたり降ろしたりする音がうるさい。いつものようにバルコニーの戸を開け放して、海の音と風を感じながら部屋にいたいのに。


クレーン作業は見ていて面白いんだけど、騒音が邪魔して本が読めないのでプールサイドに行く。大音響でバンドがロックンロールを演奏していて、上手にツイストして踊るデブのアメリカ人カップルも数組。なんだ、うるさいのは一緒だけど、こっちの方が楽しいじゃない。そのまましばらくそこにいることにした。

フォーマルナイトもフリースタイルで陽気に楽しく

さーて、今夜はフォーマルナイトだ。フリースタイルクルージングのこの船では、フォーマルナイトでも「フォーマルにしたい人は、ご自由にどうぞ」というスタンスなんだそうだ。でも、こういう時にアメリカ人はけっこう張り切ってフォーマルにするのだ。そこが「船のフォーマルなんて、フォーマルじゃないさ」とちっとも船ではおしゃれをしないイタリア人とは違う。

私はレモンイエローのぜんまい紬に、紫の江戸紅型の帯を〆る。帯締めはオレンジ。着物の格より色優先だ。けっこうキレイなコーディネーションでしょ?
Gも綿の着物に麻の羽織を着る。実はGは着物、襦袢、羽織、ゾーリなどは荷造りしたのに、なんと帯を忘れてきたのだ。(最終チェックをしなかった私のせいらしい) …だから、〆ているのは私の半幅帯。誰もわかりゃーしないんだから、いいのよ。私が見た感じでは、ちょっと歌舞伎の女形みたいだったけどね。


その取り合わせで、写真コーナーに行って列に並ぶ。列の前後の人たちは当然、着物ステキネーとか、何とか言って褒めてくれる。私たちもあなたも素敵よ。どこから来たの? クルーズは何回目?とお喋り。みんなきれいに着飾って、カメラマンに色々なポーズを指示されて、思いっきり歯をむき出して、ニカっと笑って写真を撮ってもらっている。撮られるカップルも、並んで見ている人たちも、本当に楽しそうだ。私達もがんばりましたとも。

たった4人のビックバンドの演奏でダンス!

今日はダンスホールで夜7時からと9時からの2回、ビッグバンドジャズ(と言ってもバンドは4人だけど)の演奏がある。両方見て(できるなら踊って)みたいから、ステーキレストランの予約を明日に変更して、食事はバンドの演奏の合間にカジュアルダイニングでささっと済ませることにして、張り切ってダンスホールに行く。


ダンスホールには、演奏が始まる前からカップルが数組待機していて、さあー、踊るわよっっていう熱気ムンムン。中でも中国人のカップルがダンス教室で習いましたって感じのステップを華麗に披露してすごかった。前に乗った地中海クルーズでも、中国人ダンサーズ、上手だったなあ。 圧倒されちゃったけど、がんばって私達も踊る。

ジャズバンドが終わった後もダンスホールに坐っていたら、今度はディスコが始まった。こっちのほうが人気みたいで、フロアはたちまち人で一杯に。私も引っ張り出されて、踊っちゃいましたよ、着物でツイストを。

カジュアルレストランの方がサービスがいい?

バンド演奏の合間に、2つあるメインダイニングのうちのカジュアルなほう、Skylineに行く。食べたのは、「生春巻(ベトナム風)」「ファジータ(メキシコ風)」「キッシュ」「プライム・リブ・ステーキ」。



不思議なことに、ドレスコードがあるメインダイニングリバティより、適当な格好でもOKなこっちのレストランのほうが、サービスが良かった。単にたまたま当たった担当が良かっただけかもしれないけどね。

食事の時に頼んで残ったワインは、レストランに預けて翌日また飲んでもいいし、グラスと一緒に持って移動して、ダンスホールやバーで飲み続けてもいい。同じ船の中にレストランも劇場もバーもあるので、こういうことが出来るのが便利だ。

食べ切れなかったデザートをカバーつきのお皿に入れてもらって、抱えて歩いている人たちもたくさん居たよ。部屋に帰って食べ続けるのかな。ま、それもいいよね、クルーズなんだからさ。



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