7日目 ジェノバでニューイヤーイブ
この日は予定通りにジェノバに着いた。ジェノバでは9時から16時までの滞在だから、ちょっと観光もできるしランチも楽しめる。大晦日のこの日、街はにぎわっているんだろうな。
3回目のジェノバをどうやって楽しむ?
今日は予定通りにジェノバに着いた。ジェノバで大勢のお客さんが入れ替わるはずだから、何が何でもジェノバには寄港するだろうとは思っていた。
私たちが明日下船するバルセロナにはちゃんと行ってくれるんだろうか?という不安は置いておいて、3回目のジェノバを楽しむことにする。
今までの2回のコスタでの地中海クルーズは、2回ともジェノバの隣のサボアからの出港だったので、ジェノバに前泊したのだ。前は短い滞在時間の中で街を歩き回り、美術館にもミシュランの星のレストランにも行った。あの頃は若かったなあ。
ジョギングしながら船から見るジェノアの街
キョッソーネ美術館へとてくてく歩く
今回は最近知ったジェノバ出身のエドアルド・キョッソーネのコレクションが展示してある美術館に行った。明治維新になって肖像画家として日本に招へいされ、生涯日本美術をコレクションしていたという人だ。
船のコンシェルジュは寄港地の情報は何も教えてくれないので、道路標識を頼りにインフォを探し、やっと地図を貰って美術館にとたどり着くことができた。
冬の南ヨーロッパは東京よりずっと日が低くて、真昼でも夕暮れ直前のように低い日差しが目に差し込む。目が痛くなってまいったよ。色の濃いサングラスは冬の南ヨーロッパには必携ですね。
なつかしのジェノアの街並みとキョッソーネコレクション
適当に入っても当たり!だったランチのレストラン
ランチはGには珍しく行き当たりばったりで入った。大みそかの準備で爆竹や花火の屋台が並ぶ商店街のリストランテだ。入り口には生の魚介類がてんこ盛りでディスプレイされ、地元の人も旅行者も交じってくつろいで食事しているこぢんまりとしたいい店だった。
大みそかのご馳走としてか、みんな大きなロブスターがでんと乗ったパスタを食べていたけれども、私はもう一つの名物、ジェノベーゼソースのパスタを食べた。私がひと口食べておいしいと喜んでいたら、向かいのテーブルにいた地元のお客さんが振り返ってにっこり笑い、そうでしょう?というふうにサインを送ってきた。おいしさ倍増でしたよ。
Da Vittorioの魚介の前菜盛り合わせとパスタ。ハウスワインはスパークリングだった
カウントダウンへのカウントダウン始まる
今日は大晦日、ニューイヤーイブなので、船でも夕方から色々な行事が目白押しだ。目玉はカウントダウンとそこで振る舞われるシャンパンのようだけど、時差ボケがまだちょっと残る私たちはそんな時間まで起きていられるだろうか?
早めに船に戻って部屋でしばらく休み、私もGも着物を着て7時ころに船の中央まで出かける。船長と写真を撮りましょう!と部屋にお知らせが入っていたので行ってみたのだけれど、案の定専属のカメラマンが写真を撮ってくれる有料ので、あまりお客さんもいない。船長が暇そうにしていたので、「明日、バルセロナには必ず行ってくださいね!」と念押しするついでに一緒に写真を撮ってもらう。
「天候に問題はないし、もちろん行きますとも!」という約束はもらえたし、写真は撮るだけで買わなくてもいいしね。(買っちゃったけど。一枚19.99ユーロとめちゃ高いのだ)
Gは紬のアンサンブル、私は更紗に金モールの帯でキャプテンと写真に納まる
大晦日はフォーマルナイトでレストランも大忙し
ショーを見てからヨットクラブ専用のレストランロリーボに行くと、着飾ったお客さんたちでいっぱいでスタッフはとても忙しそうにしている。そんな中時々かまってくれるスタッフの人たちとお喋りしながらゆっくりゆっくり食事をしていたら、あっという間に時間は過ぎてしまった。L'Olivoの最後のディナーが、ニューイヤーイブディナー。名残惜しいね
食べたのは、前菜に「ポルチーニ茸のパイ生地入りクリームソース」「ニース風サラダ」、プリモは「鮟鱇とアーティーチョークのリゾット」「カボチャとアマレットのラビオリ」、セコンドが「ナスとチーズのミルフィーユ」。メインとデザートはGだけで「ターキーの栗とリンゴ詰めのロースト、ポテトとズッキーニ添え」とパネットーネ(イタリアの家庭でクリスマスに食べられるミラノのお菓子)。
ワインは全員がソレント出身だというサービス係の皆さんに敬意を表してカンパーニャ州のタウラージ。
踊って乾杯してのカウントダウン
ダンスフロアでちょっとだけ踊ってヨットクラブのラウンジに行くと、ここも着飾った人たちでいっぱいだ。でも私たちのバトラーのプトラ君がちゃんと席を見つけてくれて、飲み物を貰ってラウンジのピアニストが弾くスタンダードナンバーを楽しむ。
そのうち全館放送がかかってカウントダウンになった。船のロビーでの紙ふぶきや爆竹を鳴らしての大騒ぎを感じながら、ヨットクラブのラウンジで周りの人たちと上品に乾杯して回る新年の瞬間を迎えた。ハッピーニューイヤー!