たまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! MSCディビーナで行ったアドリア海ーエーゲ海クルーズの旅行記です。


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1日目 ベニスから出発

船に乗り込むまで

出港前日の金曜日の夜に家を出る。羽田からパリに向かう深夜便で眠れない12時間を過ごし、シャルルドゴール空港で4時間近くも待ち合わせをし、昼の12時過ぎにやっとベネチアのマルコポーロ空港に着いた。ここからクルーズポートまでは、タクシーで30分くらいで3-40ユーロのはずだけれど、船会社のシャトルがある事はわかっていた。


飛行機ではずっと白夜を追いかけていた

ハイシーズンのこの日、ベネチアからは、ノルウェイジャン、ロイヤルカリビアン、コスタとたくさんの船が出るからだ。予想通り到着ロビーには、各社のロゴを持った係員がたくさんいてにぎやかだ。MSCのポロシャツの人に聞けば、ここをまっすぐに行って左に折れたところにまた別の係員がいるから、と教えてくれる。そこに行けばカウンターと待合ロビーがあっていて、ひとり16ユーロで5分後にバスが出るから、と言われる。


バスが渡る橋の向こうに、船影が見えた!

イタリア時間の5分後って、日本時間の何時間後かなと思ったけれども、バスは本当にすぐに出発して、2-30分後には船の前に到着した。

部屋に入るまで

船への入り口には長い列ができていて、この日ベニスから乗船する人がいかに多いかよくわかる。ヨットクラブには専用の入り口があるけれども、係員がひとりしかいなくて、お客ひとりひとりのパスポートをチェックしたり、写真を撮ったりするのでけっこう時間がかかる。

冬の地中海クルーズの時には、ほとんどの人がジェノバから乗る中、バルセロナから乗船したのでスムーズだったんだなあ。可能ならメイン寄港地からの乗船は避けた方がいいのかもしれない。このクルーズは、バーリやイスタンブールからも乗船ができる。日程的に私たちには無理だったんだけど、イスタンブール乗船なんて、いいなあ。

ヨットクラブ15021号室

ヨットクラブの部屋はラウンジやコンシェルジュと同じフロアにある15階の左舷側を取った。その方がクラブ内の移動が楽だし、景色もいいと思ったから。

ベネチア発のクルーズを左舷側にしたのは正解だった。詳しくはこちらをご覧ください。
>>船の部屋は右舷と左舷、どっちがいいのか




ヨットクラブのコンシェルジュデスクに行って、夕食の時間を決め、部屋に届けてもらう新聞を選んで部屋に入る。冬に乗ったスプレンディダもこんな部屋だったよね、と懐かしい。部屋はヨットクラブスイートと大げさに言われているけれども、普通のワンベッドルームだ。狭くてベットの足元には大したスペースも無く、やせ気味の私でもやっと通れるくらいだ。

バスタブは嬉しいけどバスルームは機能的にコンパクト。そしてルームサービスを楽しむにはバルコニーはちょっと狭めだ。クルーズ船のバルコニーは、世界的にどんどん小さくなる傾向にあるそうなので、MSCに限ったことではないみたいだけれども。

荷解きとランチと船内探検

ほぼ24時間前に家を出た時の格好とまったく同じだったけれど、部屋にまだ荷物が届かないのでそのまま昼食を食べに出る。向かった先はヨットクラブ専用レストランのラ・ミュゼだ。


毎日ここで食事すれば、おなじみさん気分になれる

前に乗ったスプレンディダのヨットクラブ専用レストランロ・リーボは、ソレント出身のレストランマネージャーのもと、彼をビックボスと呼ぶ若いウエイターがたくさんいた。まるでイタリアのファミリー経営のレストランみたいだった。

今度のラ・メールはそういう感じではなく、ウエイターの出身地も雰囲気もそれぞれでバラバラ。でも毎食ここに来ているうちに、味にも雰囲気にもだんだんなじんで、最後はみんなと別れを惜しむようになるんだけどね。

そして出港!

 部屋に届いた荷物を片付けていたら、4時半の出航の時間になった。船は左舷側をベネチア半島に向けて、ゆっくりと進みだす。観光客でいっぱいの、サンマルコ広場や涙橋、ウフィッツィ美術館のすぐそばを通っていく。




8年前にベネチアに来た時にはあの人ごみの中を歩き回り、沖を行くクルーズ船をうらやましく眺めたものだった。それが今はベネチアを海から眺めている。

うっとり見ていたら夕方の5時になって、ベネチア中の教会の鐘がいっせいに鳴りはじめた。海の上まで響きわたる鐘の音に全身を包まれた時には、はるばるベネチアまで来たかいがあったとつくづく思ったよ。

夜は波の音を聞きながら就寝

 時差ぼけもあるので、夕食は特別に今日だけ早い時間にしてもらった。初日でドレスコードはカジュアルなので、浴衣を着てレストランに行く。

メインディッシュも私はリゾットにして、軽めにしたけれども、胃弱のくせにGはレストランの実力拝見なんて言って、ステーキを頼んでいた。


料金込みのハウスワインは、白はけっこうよかったけど、赤が今ひとつだったので残念。席に座るとスパークリングをまず、どどどっと注いでくれるのは嬉しい。 「マダムはバブルが好きだから」なんて言われるようになってしまった。

そのあとはバーやラウンジ、シアターをちょっと覗いただけで、そうそうに部屋に帰って寝てしまう。あれば必ず出ているダンス教室も、夜11時半からと遅いのであきらめた。初日は体力を温存して、明日から目いっぱい楽しむのだ。

バルコニーのドアをちょっとだけ開けたままで、波の音を聞きながら眠る。去年のアラスカも、その前の冬の地中海クルーズも、寒くてバルコニーのドアを開けたままにできなかったので、このクルーズではいつもいつもドアを開けたままにしていた。



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