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まったく飽きなかった船上生活15日間
>> <<フォーマルナイト1週だけでも、2周クルーズしても、旅行はあっという間に終わってしまった。そして終わるときには、いつもと同じように切なくて悲しくなった。
2周目は、誰もが初めての女ばかり4人ひと部屋のクルーズだった。最後の夜には、実はどうなることかと心配だったの、とみんなで笑いながら言い合うことになった。個性のぶつかり合いと、お互いの程よい配慮と尊重で、笑ってばかりの、一生の思い出になる楽しい旅になった。
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相部屋の時は、パブリックスペースを有効活用
ただでさえ狭い船室に、上下に重なって寝るのだから、スペース配分にはかなり気を使うことになる。棚や引き出しは等分に分け、トイレやシャワーはなるべくパブリックスペースのものを使うようにした。
日本を周遊するプリンセスの船は、公共エリアのトイレにはウォッシュレットがついている。自分で携帯おしりウォッシュを持っていかなくていいので、これはかなり便利。シャワーもジムエリアのスパならサウナもついているし、タオルも使い放題。部屋のシャワーよりずっと快適だ。
そうやって部屋は着替えと寝るためだけに使うとなると、荷物をまとめたり、気軽に外に出やすくなる格好をしたり、いろいろ工夫も生まれてくる。そんな相部屋船上生活で大活躍した品々は、別にまとめます。
>>女同士のクルーズ旅行の必需品
まあとにかく、船でも外でもよく食べたものだ。
北海道クルーズでは、どこに寄港してもおいしいものが食べられるし、船の食事もなかなかのものだった。いつものクルーズなら、昼はせっせと寄港地で外食するのだけれど、今回はいそいそと船に戻ってビュッフェのラーメンやピッツェリアのピザ、サウナの後はソフトクリームを楽しんだ。
ラーメン食べたい派とピザ派に分かれた時には、ラーメン隊が先にビュッフェに行ってラーメンを食し、ピッツエリアで席を取って待っていたピザ隊に合流。ピザをみんなで分け合って堪能した後、またビュッフェに戻ってデザートとお茶を楽しむ、なんてした。船にあるものは全部食べたくなるし、女4人いればそれも可能で怖いものなしなのだ。
どこかの寄港地で買い込んだらしいカニの脚を、ビュッフェに持ち込んでいる韓国人のおばちゃんグループもいた。テーブルからテーブルへとカニ足がめぐっているのを見て、やるなあ、私たちも見習えばよかったと思ったのは言うまでもない。
クルーズ旅行しながら仕事はできるものか
2週も船に乗っていれば、地上との仕事のやり取りが発生することもある。今回はEモバイルを借りて、自分のPCを船に持ち込んだ。さて、うまくつながって仕事ははかどったでしょうか?
……ある気持ちのいい午後に、デッキの長椅子に寝そべり、膝に置いたPCを開けたまま、眠りこける様子を写真にバッチリと撮られてしまった。声をかけられてもなかなか起きないくらい、熟睡していた。おなかのPCが温かくて、とっても気持ちがよかった。
日本の港に停泊している時には、どの寄港地でもネット接続できた。でも仕事は、相手に旅行中だと気取られない程度の、最低限のことしかできなかった。船上で暮らしながら仕事して船代を稼ぐのは、かなり難しそうだ。夢なんだけどなあ。
誰と、どんな話をしたかが旅の一番の思い出になる
プリンセスクルーズに乗ったのは3年ぶりだったけれども、今回あらためて、感じのいい人が多い船だなあという印象を強くした。前にサファイア・プリンセスに乗った時のダンサーで、日本が大好き!だから宮崎のホテルで踊っていたというガリガリに痩せた女の子がいた。そのリンちゃんがなんと、副クルーズディレクターになって、サン・プリンセスに乗っているではないの!
ダンサー時代のリンと副クルーズディレクターになったリン
片言だった日本語がずいぶん上手になって、司会を楽しそうにこなしていた。話しかけたらバックステージツアーをしたことなどお互い思い出して、ずいぶん喜んでくれた。あの時はダンサーの寿命もそろそろだし、こんなにガリガリではほかに道はなさそうだし、いい人なのにどうするんだろうと心配したものだった。出世してちょっとふっくらして、よかったね! リン。
回転ずしで会ったメートルDやエグゼクティブシェフはもちろん、テーブルウエイターのチャーリーやドナールも、部屋係のベンジャミンも、みんな感じがよかった。
ウエイターや部屋係はふたり部屋なんだそうだ。私たちなんて、4人ひと部屋なのよ!とウエイターのドナールに言ったら「マダム、部屋の広さが違いますよ。私たちの部屋は狭いんです」だって。私たちの部屋より狭いなんてどんな風なのか、見せてほしかったなあ。