クルーズ大好き！　だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい！　世界の大型客船クルーズ旅行のブログや旅行記を徹底研究して評判を集めました。

ベネチアならぜったいに左舷側！

港に停泊している時に街並みがよく見える部屋が好みだ。なのでクルーズ船を予約する時の部屋の指定は、いつも左舷側にしていた。左舷は英語ではPort sideと言うから、いかにもこちら側が港に着岸しそうでしょ。

バルコニーから見るベネチアの息をのむ眺望

なのでベネチアの港でこれから乗るMSCディビーナを見た時にはかなりがっかりした。ディビーナは右舷をドック側に向けて着岸していたからだ。あらー、せっかくのベネチアでの出航なのに、右舷が街側なの？　わざわざこだわって左舷側の部屋にしてもらったのに。

ところが！
出航を始めたディビーナは後ろ向きに動き出し、船首を右に向けてベネチアの海を走り出した。ベネチアの街並みは左舷側に広がる。船は観光客でいっぱいの、サンマルコ広場や涙橋、ウフィッツィ美術館のすぐそばを通っていく。8年前にベネチアに来た時にはあの人ごみの中を歩き回り、沖を行くクルーズ船をうらやましく眺めたものだった。それが今はあのベネチアを海から眺めている。

ポール・セローはイタリアの近海をクルーズしながら、海から眺める町は実際よりも数段美しいと言ったけれども、まさにその通り。なんてきれいで贅沢な眺めなんでしょう。うっとり見ていたら夕方の5時になって、ベネチア中の教会の鐘がいっせいに鳴りはじめた。海の上まで響きわたる鐘の音に包まれた時には、はるばるベネチアまで来たかいがあったとつくづく思いました。

ところで、同じディビーナに7月20日に乗った人のレビューによれば、この日はベニスでお祭りがあり、船はカナル・グランデを通らなかったそうです。毎年7月第3土曜日開催とのことですので、この日の出発は避けた方がよさそうですね。