船でゆらゆらカリブ海

バハマでは、カーニバルのパレードをやっていた

7日目 ナッソー(バハマ)

最後の寄港地、バハマに到着するのは、昼の12時。カウントダウンの大騒ぎも終わり、あと1日で下船かと思うと、しみじみと悲しくなる。

毎日部屋に配られるメニュー表を眺めていたら、メインダイニングのシェフ長主催のレクチャーのコースを見つけたので出てみた。もう私達とはおなじみになったバーテンがマティーニの作りかたを、テーブル係長が簡単なテーブルセッティングとマナーを、シェフがフィレミニヨンステーキの作りかたを、パティシェがケーキのデコレーションを、それぞれ実演して見せてくれる。この船の2200人の乗客は、おやつも入れたら1日に8千食から1万食を食べるので、そのために船には120人ものシェフが乗り込んでいるそうだ。
ドイツ人のシェフ長は若くてすらりと背が高い。「どうしてそんなにシェイプアップされているの?」という参加者からの質問に、キッチンはメインダイニングの下に3フロアーに渡ってあって、毎日階段を駆け上がったり下がったりしているのでいい運動になるし、自分はスプーンで味見をするだけなので太らないんです、とまじめに答えていた。



そうこうしている間に、バハマに到着した。アメリカから近いバハマには、超有名なアトランティスという巨大リゾートホテルがあり、大型クルーズ船の一大寄港地でもある。 バハマに到着する前から、色々なクルーズ船とすれ違ったり並んで走るようになっていて、そのたびにその船に乗ったことのある人の話が聞けるので面白かった。色々総合すると、私たちが乗っているミレニアムは、わりといいほうの評価になるみたいだった。
船からも有名なアトランティスの空中楼閣がよく見えた。ここはスイートルームになっていて、マイケルジャクソンが一泊100万円で泊まるんだとか、水族館の水槽の内側にドーム型のトンネルができていて、そこで食事ができるんだとか。同じテーブルのロン&リー夫妻は、タクシーで行ってみるんだと張り切っていた。

私たちのバハマでのお目当ては、チャイニーズレストランだった。コンシェルジュにもらったレストランガイドによれば、バハマでは中華料理が食べられると書いてある。へー、中華なら麺やチャーハンもあるよね、と言っていたらたまらなく食べたくなってしまったのだ。
カリブ諸国への入り口、バハマのチャイニーズって、いったいどんな味なんだろう? 好奇心いっぱいでその店「ダブルドラゴン」に行けば、そこは高級店とは言わないけれど、変に西洋化されていないけっこうまっとうな中華料理屋だった。
ここで水ギョーザ(シューマイみたいな形だったけど)と、ヤキソバとチャーハンという黄金のしょうゆ味炭水化物セットを食し、地元バハマのビールを飲み、はち切れそうに満腹になった。地球の裏側の、さらにアメリカからもはずれたこんな場所にまで郷土料理のレストランを出すなんて、恐るべしチャイニーズパワー。

船に戻ってきてからは、プールサイドに行ってバンドの演奏を聞き、ジャグジーに行き、メインダイニングに出かける。すべてがもうこれで最後になるので名残惜しい。ディナーでは、みんなで名前と住所を交換。ただの酔っ払いオヤジだと思っていたロンが、ビバリーヒルズの会計事務所の社長だと知ってビックリする。その友達のリーもきっとお金持ちなんだろうなあ。若いけどマークがすごいエグゼクティブだということは、最初からわかったけどね。だって奥さんのリズのドレスとジュエリーが超ゴージャスだったもの。


最後のショーは、アクロバティックダンスとコメディジャグリングだった。他の日にも物まねシンガーが来たり、手品をやったり。揺れる船の舞台で皆ちゃんとそれぞれの芸をこなすので、感心してしまう。 ショーはディナーの時に話題になるので、一応全部チェック。この日のコメディアンは、ベトナム難民だったそうで、すごくなまりがきつくて聞き取るのにひと苦労。それでも弾丸のように喋ってちゃんと笑いが取れているから、羨ましかったよ。

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