とつぜん自然派、ハワイクルーズ

ハデハデの船体がいかにもアメリカな、プライドオブアメリカ
1日目.オアフ島ホノルルを出発
4日目.マウイ島カフルイ
7日目.カウアイ島ナウィリウィリ
2日目.ハワイ島ヒロ
5日目.ハワイ島コナ
8日目.オアフ島ホノルル
3日目.マウイ島ラハイナ
6日目.カウアイ島ナウィリウィリ
 

1日目.オアフ島ホノルルを出発

アメリカには住んだこともあるし、アメリカ人とはよく仕事もする。とっても調子良い憎めないヤツラだけど、繊細なことは期待できないことはよーくわかっている。例えば、細かい気配りとか、食事の微妙な味加減とかね。
だから、ハワイに行くのも、プライドオブアメリカなんてぶっ飛びそうな自慢げな名前の船に乗るのも、決して喜んでした選択というわけではなかった。けれど、私たちが短い休暇をやりくりして行かれるクルーズはけっこう限られるし、ハワイ諸島周遊の1週間コースなら、日本からは土曜日の夜に成田を出れば、1週間の休暇でクルーズに行くことができる。そんなこんなで、ま、仕方なくという感じでこのクルーズは決まった。

成田発のホノルル行きは、夜発朝着のレッドアイ(終夜便)だ。土曜日にゆっくり時間をかけてパッキングをしたり、飛行機の中で快適に寝るために夜の成田空港でお寿司+一本をフンパツして食べたりもできる。余裕を持って旅行に出かけるっていいね、到着前から色々楽しめるし、と思ったんだけれども、酔っ払ってグーのはずが満足に寝られず、つらかった。JAL(JALウェイズ)のハワイ便、夜10時に飛んで、深夜11時から夕食のサーブなんてしなくていいのにね。いつまでも続くうるさいサービスに、早く寝かせてくれーと心から思ったよ。


(左)やっぱ着物持ちすぎかな (右)成田でお寿司とお銚子一本♪

朝10時前にハワイに到着。4月末の東京から着いたハワイは、ほんわかと暑かった。でも建物の中はキーンと冷房が効いていて、アメリカに来たことを実感。乗り込んだタクシーの運転手に「ポート(港)に行ってください」と言っても、最初通じなかったのでちょっと焦った。でもこれは、タクシーの運転手さんが中国系であまり英語が堪能でなかったからみたい(と思いたい)。この辺も、アメリカ的だよね、と自分を納得させる。

一旦ピアに行って荷物を預けて、タクシーでアラモアナショッピングセンターに行く。買い物には殆ど興味は無いんだけど、スケッチャーズに行くのだけは特別だ。スケッチャーズは前にニューヨークに住んでいるころにできたブランドで、家のすぐそばに店があった。ここのスリップオンタイプのスニーカーが気に入っているんだけど、日本では手に入らないのだ。アラモアナショッピングセンターのスケッチャーズには、私が欲しかったスリップオンタイプは無く、仕方なくヒモで結ぶタイプを買う。スケッチャーズの店員とのやり取りや、到着後初めての食事をしたアラモアナショッピングセンターのフードコートの規模の大きさや、食べ物の大雑把さに、ああ、これがアメリカだよなあと改めて思う。

いつもは乗船前のランチにこだわるGが、今回は珍しく早く船に乗ろうよとそわそわしている。ハワイは地元のレストランに期待できないから、船内のレストランを入念にチェックして、予約が必要な所は早く決めちゃいたいんだそうだ。だから1時前には港にトンボ返りして、船にとっとと乗り込む。結構長い列ができているけれど、ナント「日本人」と張り紙がある空いている窓口があるじゃないの。そばに立っていたスタッフに、日本人なんだけど、あそこの窓口に行ってもいいの?と聞いたら、よくわからない様子だ。だから、この張り紙には、日本語でジャパニーズと書いてあるのよ、と言ったら、ア、そうなんだ。って感じ。こういう時に図々しくするのがアメリカ流である。だから私たちも、その窓口にずんずんと進んでいって、100人飛ばしぐらいでチェックインしてもらった。その日本人窓口のスタッフは、私たちの名前にサンをつけて呼ぶことと、アリガトゴザマシタくらいしか日本語ができなかったけどね。


さーて、いよいよ乗船だ。でも、乗り込んでも部屋の準備がまだなんだそうで、ロビーに人がいっぱいタマってシャンパンを飲んだり、エクスカージョンのチェックをしたりしている。私たちはちょうど始まった船内レストランツアーに参加。レストランディレクターが有料レストランをツアーしてくれて、ちょっとだけ味見もさせてくれて、ワインとレストランの予約のパックを見学者に売込むのだ。 船にある9つのレストランのうち、6つくらいをぞろぞろと大勢で見て回り、アメリカ満開のお笑い解説を聞いているうちに1時間ほどが過ぎた。そろそろ部屋の準備もできているはずなので、ツアーから途中で抜け出して、部屋に行ってみることにする。


ずいぶん早くから予約しておいた部屋は、最後尾のバルコニー付きで、値段の割にはいい位置だ。(その代わりエレベーターからは遠くて、歩くのが億劫な人向きではないけれど) 部屋は写真で見ていた通り。ハワイアンのどぎつい内装が落ち着かないかな、と思ったけど、そうでもなかった。部屋の殆どをベットが占めていて、バルコニーが無ければだいぶ狭く感じそうではある。
それより、部屋に前の宿泊客の伝票や使ったタオルが残っていたり、電話機の上にうっすらホコリがたまっていたり。今までに乗ったクルーズシップでは、こんなこと無かったんだけど…。
プライドオブアメリカ、スタッフは全員、掃除のスタッフまでみんなアメリカ国籍の人ばかりというのが自慢だけど、やっぱりアメリカ人はこういう所が大雑把だものねえ。

部屋には入ったものの、預けた荷物が届かないので、着替えることもできない。届くべきものが遅いのも、やっぱりアメリカ的だ。仕方ないので汗にまみれたままさらに船内探検に出かけた。すると偶然、通りかかった別の部屋の前に、私たちの荷物が置かれているではないの。部屋番号がちょっと似ているから間違えたんだろう。さすが、アメリカだ。(もう、こればっか) 荷物はそこから自分たちで運ぶ。これもアメリカ流だ。

3時半から日本人向けの船内説明会があると聞いていたので、バフェでお寿司を調達してから、数分遅れで会場に行ったら、もう始まっていた。アメリカの船なのに、日本人はやっぱりパンクチュアルなのね。 最初を逃したので詳しい話は聞けなかったけど、今回のクルーズは日本人の数が少ないので、エクスカージョンも日本語ツアーは無いのだそうだ。それでも私たちより年上っぽい夫婦が数組と、私たちより明らかに年下のカップルが一組。今までの日本人ふたりボッチのクルーズよりは、ずっと多かったけれどね。
日本人客が数組いて、日本人スタッフが乗船しているのは、コスタフォルツーナ以来だ。コスタフォーチュナの日本人ホステスYさんは、毎晩必ず私たちのディナーの席に来て、挨拶してくれたり、バーで一緒に飲んだりしたけれど、プライドオブアメリカの日本人スタッフM嬢は、一度もそういうことが無かったな。毎晩配られる日本語の寄港地ガイドも「地球の歩き方」のコピーだし(しかも古いバージョン)。今回のこのクルーズは、NCLのウェブから直接申し込みをしたので日本人スタッフに特別の費用を払っているわけではないけれど、アメリカの会社なのに、ずいぶん査定が甘いのね。


部屋に戻ってシャワーを浴び、髪の毛を乾かして着替えたら、ちょうど出航の時間だ。甲板で何かやっているかなと行ってみる。無料のカクテルパーティーを実は期待してたんだけど、特にそういうものは無かった。スタッフが数人、Johnny B Goodに合わせてツイストしながら踊っているのを見るのは、なかなか楽しかったよ。

さーていよいよお食事だ。この船は、フリースタイルクルージングがコンセプトで、ディナーの時間も、席も、ドレスコードも決まっていなくて、何でも自由に選べるというのがウリなのだ。意気込みはわかるけど、ちゃんとハンドリングできているんだろうか???
でも意外とあっさり席に通してくれて、窓際の席がいいという希望もまあまあ聞いてもらって、どれどれとメニューを開く。

アメリカの船の食事なんて、期待しちゃいけないと自分たちに言い聞かせては来たけれど、お腹もすいているし、アメリカに住んでいる時に散々見慣れたアメリカンメニューが懐かしくて、つい3皿ずつ頼んでしまう。 ところが、お味はけっこういけるじゃないの…! 期待していなかった分意外性で評価が上がったのか、アメリカでまずい食べ物に散々慣れてしまったから、それが懐かしかったのか、わからないんだけど。乗船してから、お寿司をつまんだりピザをつまんだり色々していたはずなのに、またディナーをぺろりと平らげてしまった。

ゆっくり食事したのでだいぶ遅れてしまったショーの最後の方をちょっと見たら、とっても眠くなってしまった。ダンスフロアデビューは明日にして、その日は部屋に戻る。Gはあっという間に寝てしまったけど、私は懸案のPCのセットアップ。今までのクルーズではあり得なかったんだけど、この船は部屋からネットにつなぐことができるというのだ。IT担当のお姉さんは、サテライト回線だからとっても遅いわよ、と言ってはいたけれど、なかなかどうして、メールも数分でチェックすることができた。
今までのクルーズでは、仕事先からメールが入っていないか心配で、港に着いたら、PCを抱えてネットカフェに走りこんだりしていた。その苦労に較べれば、50ドル払っても、部屋から計100分つなぐことができるなんて、夢のようじゃないの。

24時間オープンの船のネットカフェからも接続可能

満足してベットにもぐりこんだけれど、ハワイ時間の夜中にパッチリ目が覚めてしまう。5時間しか時差が無くても、時差ぼけってあるんだなあ。なかなか眠くならない自分にイライラしないように、バルコニーへのドアを開ける。波の音を聞きながら船の揺れをベットの上で感じていたら、いつの間にか眠ったみたいだ。

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