出港時間に遅れたら、ほんとうに置いて行かれるの?
自己責任で次の寄港地までとは言われるけど
クルーズ船の寄港地では、出港時間と最終乗船時間が示されます。そして、「遅れたら自分の責任で次の寄港地まで来てください。xxxキロ先ですよ」なんて毎回言われるのです。
でも船ではよく、出港時間を過ぎても帰ってこない人をタラップを開けたまま待っています。30分遅れで、埠頭まで地元の人の車に乗っけてもらって来て、大慌てで走ってきた人たちを見ました。バルコニーや甲板から皆が身を乗り出し、拍手と歓声で迎える中、恥ずかしそうに手を振って船に乗り込んでいました。
それ以上遅れたらどうなるのでしょうか?
鳴る汽笛と拍手と歓声の中、手を振って走るカップル
カリブ海のセントトーマス島で。船に向かって手を振り、ドックを走るカップル。たいていはこんな風に船から拍手と歓声で迎えられます。乗りこんだらもうすぐに入口が閉まりましたね。ぎりぎりでした。
本当にいた、間に合わなかった人たち
男性が船を必死で追いかけますが、船は停まってくれません。ビデオを撮っている人たちは、「あー、人生で一番高くついた遅刻だねえ」なんておしゃべりしています。
遅れた二人は、埠頭に停まっていたバスが乗せて去っていきました。空港に向かうのでしょうね。パスポートは持っていたのでしょうか…。
船が待ってくれるのは30分くらいだそうで、乗り遅れる人はけっこういるようです。「ナッソー(カリブ海クルーズの寄港地)でバーで女の子と知り合って飲んでたら、時間を忘れて置いていかれた。片道400ドルの飛行機代を払って次の寄港地まで行ったよ」なんていう体験談もあります。
寄港地の近くの海辺で寝過ごしてしまったのか、水着姿で埠頭に取り残された人たちの映像を見たこともあります。日が暮れて寒くなったら、どうしたんでしょうか。海辺までクレジットカードは持って出たのでしょうか…。
事故渋滞に巻き込まれた30人のグループは
この30人のドイツ人のグループは、ジャマイカで事故渋滞に巻き込まれました。ビデオの最初の3-4分ではジャマイカの滝登りを楽しみ、レゲエバンドと歌ったりしているのですが、状況は一転。帰り道がひどい渋滞でした。パトカーの先導で道を逆行して港に行きます。
船は事情を知って1時間半ほど待っていたそうですが、次の船のために埠頭を空けなくてはならず、沖に停まっています。ドイツ人乗客はボートで沖まで運ばれ、船に乗り込むことができました。
船がここまでしてくれるのは本当にまれだそうです。結婚25周年の家族旅行だったというビデオの作者は、年老いた両親の薬が船に置きっぱなしだったので、その日に船に戻れて本当に感謝していると言っています。
時差に気づかず遅れることも!
クルーズ旅行では日によって時計が1時間進んだり、遅れたりすることがあるのですが、船でのんびり過ごしていると大した問題ではなく思えてきます。船室の時計やTVモニターの時計も、きちんと調整されていないことがあり、「部屋の時計と自分の時計が一緒だったのに、帰船時間が1時間遅れてしまった!」という体験談もありました。
それでももし出港時間に遅れて船が出てしまったら、「次の寄港地まで自力で」「自分持ちで」行かなくてはなりません。