ポルトガルへイワシを食べに

6.ポルトガル南部のリゾート、アルブフェイラへ!


大西洋の向こうにかすむヨット

ポルトガル旅行の後半は、南部の海辺のリゾートホテルヴィラ・ヴィータ・パルクに行く事に決めていた。ここもミシュランで赤字で印刷されていたのと、ビーチも屋外プールも屋内プールもあると記号が付いているという単純な理由で決めてしまった。 どうやって行くかなんて全然考えていなくて、旅行の直前にホテルに問い合わせたら、「リスボンからレンタカーで来ればいい」なんて言われて焦ってしまった。昼からワインをたしなむ事が目的の旅行なのに、車を運転するなんて考えた事も無い。何せ私達には免許も無い。そう言ったら、「350ユーロでリムジンで迎えに行ってあげるよ」と返事が来て、ますます焦ってしまった。そんなバカ高い…。
仕方が無いので、自分でポルトガル語オンリーのさっぱりわけがわからないウェブサイトを手探りで検索して、高速バスで3時間くらいで近くまで行けることを調べたのだ。

テージョ川を延々渡っていざ出発! あとはずうっと一本道

乗ってしまえば高速バスは快適だった。しかも料金は14.5ユーロと格安だ。ずうっと平坦な高速道路をぴったり110キロで飛ばして、途中一回ドライブインでトイレ休憩をして、あっという間にホテルに近いバスの停留所アルブフェイラに到着。 そこからローカルタクシーでさらに20分くらいで、ヴィラ・ヴィータに着いた。

ホテルの入り口では、イルカの噴水がお出迎え

部屋はブルーで統一されていて、広くて快適



ヴィラ・ヴィータはドイツ資本の大ホテルで、いろんなタイプの部屋やコテージ、7ヶ所のレストラン、大小さまざまなプール、フィットネスセンター、テニスコート、ミニゴルフコースなどがある。石の階段をえっちらおっちら下りていくと、プライベートビーチにも出られる。
地中海で体験済みだからわかっていたけれど、ポルトガルが面する大西洋は、地中海よりさらに冷たくって、泳ごうなんていう気にはさらさらなれない。こういう時には、沖縄や東南アジアの、あったか〜い海が恋しくなるよ。

ヨーロッパのビーチでは、海は眺めるだけのもの。くすん


ホテルでは毎晩部屋に「翌日のレジャープログラム」が届けられ、ホテル内のイベントやレストランの特別メニューが載っている。呼べば広い敷地内のどこへでも、電気自動車が送り届けてくれる。 朝からシャンパンを飲んでいるフランス人グループがいたし、夜は遅くまで家族連れがバンドに合わせて踊っている。
ジャグジーで知り合ったポルトガル人の一家は、もうここに1ヶ月滞在していると言っていた。すごいなー。


バンドの演奏があるレストランでは、食事がすむとみんな踊り出す

ホテルに居て3日目くらいまでは、あそこを覗いてみよう、この料理を食べてみようとけっこう忙しく過ごすのだけど、1週間もすれば一巡しちゃうし、遊んで暮らすのはなかなか大変だと思う。 そういう意味では、ヨーロッパ人ってなんだかすごい。私はデッキチェアーに寝そべって本を読んでいても、この瞬間もけっこうな金額のお金が出て行っているのだなあと思うと、何だかいたたまれなくなった。10日も1ヶ月もここで何もしないで過ごす度胸なんて(もちろんお金もだけど)、とても私にはない。


誰も居ない朝の海辺


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