ニューヨーク暮らしことはじめ

何はともあれこの本なんだそうだ。

留学、駐在、観光崩れ…。
ニューヨークに暮らしていたという人は、周りに本当に多い。
今度私がニューヨークに引っ越すことになったと言うと、
「まずはこの本を買いなさい」と口々に教えてくれるのが
この「ニューヨーク便利帳」だ。

アマゾンでは品切れで無かったというと、
出張のついでにわざわざ買ってきてくれた。
「紀伊国屋に山積みになっているんだよー」だって。
紀伊国屋といっても新宿のではなく、マンハッタンのだと言うのだから驚きだ。 実はニューヨークには旭屋だって古本屋のブックオフだってあるんだそうだ。 ヒマさえあれば本屋か漫画喫茶に行ってしまう私にとっては朗報だ。
ところで、ニューヨークに漫画喫茶はあるだろうか?  無いのなら、私が作ろうかな。

さて、ニューヨーク便利帳ですが、まるでハローページのようでずっしりと重い。値段はなんと36ドルもする。それなのにわざわざ買って帰ってきてくれたなんて、この本はそんなにお勧めなのか。
さっそくページを繰ってみる。

地図、地下鉄の乗り方から、レストランやスーパーの場所、銀行で口座を開設する方法、病院の一覧、サイズ換算表などなどなど。
生活に関するあらゆる情報がここに載っている。しかもすべてに「日本語が通じる」の注釈つき。
なーるーほーどー、これは便利。そして、これさえあれば日本語しか使わなくてもニューヨークで十分暮らしていけそうだ。

日本語が通じる不動産屋さんに探してもらった、日本人が多いアパートに住み、 日本食のレストランに通い、日本食材をスーパーで買い、日本語が通じる医者にかかって、日本語が通じる美容院に行き、日本人のサークルに入って、生活するのかな…? あんまりぴんと来ないけど。

便利帳の最後の章は「帰国の手続き」だ。この章もきっと役に立つんだろうな。
本を一冊ぱらぱらと見ただけで、ニューヨークで一通り暮らして帰ってきたような気になる、おすすめの一冊だ。

written by 篠田なぎさ(⇒ プロフィール



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