たまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! MSCディビーナで行ったアドリア海ーエーゲ海クルーズの旅行記です。


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7日目 ドブロブニクのステーキハウスで魚料理を堪能

この日の予定
ドブロブニクには昼前の11時半に着いて17時に出発する。当然、お目当ては初めて足を踏み入れるクロアチアのまち歩きと、美味しいランチ。

シャトルバスで旧市街へ

ドブロブニクの港に向かう船は、入り組んだ湾をゆっくり進んでいく。船からは、赤い屋根に白い壁の家が美しく立ち並んでいるのがよく見えた。

クルーズ船は旧市街前に停泊してテンダーボートで上陸する場合と、新市街の埠頭に停泊する場合があるようだったけど、この日はディビーナは新市街の埠頭に接岸した。

ここから旧市街へは、シャトルバスもあるしタクシーでもそうかからないはず。旧市街まで歩けないこともないと聞いてはいたけれども、タクシーよりちょっと高い値段設定に悔しいなあと思いつつ、シャトルバスに乗ってしまう。

戦争の名残も、少しだけあった

1991年に起こった戦争でクロアチアの海岸には地雷がいっぱい埋められ、危険でとても観光どころではないというイメージがあったけれども、20年後の旧市街は観光客でいっぱいだった。

それでも爆撃された当時のまま保存されている建物や、写真を展示しているスペースがあった。

とにかく、観光客が多いのにびっくりしたよ。城壁に囲まれた旧市街の中は、小さな入り組んだ路地まで人であふれている。ベニスよりも混雑しているのではと思うくらいだった。ドブロブニクも今までの寄港地と同じく、石畳の道の日向はすごく暑くて、日影は風が通って涼しい。自然と日影を伝って細い横道に入っていくことになる。

トリップアドバイザーで高得点のレストランを発見

人に疲れて路地を登って行って見つけたのが、「Domino」というレストランだった。細い路地に窮屈にテーブルが並ぶ他のカフェやレストランと違って、このお店は広くてテーブルがゆったり置いてある。迷わず入って、風通りの良さそうな席に座らせてもらう。「トリップアドバイザーで高得点を取りました!」と張り紙がしてあったしね。

Photos of Restaurant Domino, Dubrovnik
レストランドミノ

やれやれ、とメニューをもらってわかったんだけど、そこは「ステーキレストラン」だった。向こうのテーブルにうやうやしく運ばれたのは何かと聞いたら「タルタルステーキだ」と言う。昼から生肉かあ…。美味しそうだったけど、ステーキは前の夜も食べたので、店を変えるか迷った末、一応メニューにある魚料理ばかりを頼む。

ところが、ステーキレストランの魚料理はとっても美味だった! 頼んだのはOradaという白身魚とイカのグリル、イカスミのリゾットだったんだけどね。イカは10pも無いようなのが、丸ごとグリルされて何バイ分も大皿に盛ってある。魚もリゾットも新鮮で味付けはしつこくなく、地元の白ワインをぐいぐい呑みながら、ぺろりと食べてしまった。イカはもちろん、ゲソからバリバリ食べましたとも。

次に来る時は新市街に行きたい

おなかいっぱい、大満足でシャトルバスの乗り場まで戻って、びゅーんと帰ってくる。あまりに暑かったので、みーんながなめているアイスクリームが欲しかったけれど、両替しなかったので買えなかった。

旧市街の城壁を出てしまえば、ドブロブニクは山が迫る半島の町で、クルーズポートへと続く道沿いには、海の家みたいな雰囲気のカフェやバーがゆったりと並んでいる。

次にもしドブロブニクに寄港したら、もう混み混みの旧市街には行かずに、このへんでおいしいクロアチア料理を食べるのもいいかもしれない。

せっかくドブロブニクでいつもデートしているフランクに、名物を聞いたのに、見つけられなかったしね。メモまで書いてくれた彼のご推薦は、牛肉料理のCevapiとビールのOZUJSKOだった。

迫りくるラストナイト

夕方船は出港し、クロアチアの美しい海岸線に沿って走り始める。大きな桟橋がかかり、きちんとした美しい家が山沿いに並び、ここでほんの20年前に激しい戦争があったなんて信じられないくらい、きれいな眺めだった。

今日が最後の夜だとは分かっていたけれども、もちろん荷造りなどする気にはなれず、カジュアルな絹芭蕉を着てシアター見物とディナーに出かける。今夜のショーはフランク・シナトラで、ディビーナのシンガーが真似して歌ってたけど、昨日のマイケル・ジャクソンほどは盛り上がってなかったな。シナトラはイタリア系なのにみんな冷たいのね。

ディナーはフルコースをゆっくり食べて、みんなとおしゃべりしながらデザートまでしっかりもらって、ほぼ最後までレストランにいた。レオナルドは1か月くらいディビーナに乗った後は、新造船のプレチオーサで教育担当になるんだそうだ。

偉くなるんだね、目指せジョバンニと言ったら、とんでもない、自分は早く船を下りて家族を持ちたいんだと力説していた。ジョバンニはラ・ミュゼのレストランマネージャーで、いつもしかめ面をしていて、彼がこのレストランの雰囲気をどうも暗いものにしていると思うんだけどね。そんな中、レオナルドに会えてよかったよ!



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