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2019年お盆休みの猛暑脱出し20℃の北欧へ:コスタ・マジカでゆっくりバルト海+ロシア-クルーズ大好き!

1. 夏は北欧で涼しくおいしくクルーズ2. 個人ビザ取得でサンクト・ペテルブルグ自由行動3. 寄港地:ヘルシンキ、エストニア、ストックホルムで北欧テイスト堪能

トップ今までのクルーズ旅行記 

寄港地ヘルシンキ、エストニア、ストックホルムで北欧テイスト堪能

この7泊8日の旅程では、最初と最後にストックホルムに1泊ずつ滞在する。
二日目の早朝出発なので、初日はゆっくりめに到着しても大丈夫。
最後の夜は、街でディナーも楽しめる。

サザンプトンやコペンハーゲンから長い距離をかけてロシアに行く旅程より、ゆったりしていてゆとりがあった。

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フィンランドのヘルシンキで、オープンカフェでランチ

シャトルバス降りたとこ

最初の寄港地ヘルシンキに到着した。木綿の浴衣にウールの羽織という変ないでたちで、昼前に下船する。
朝が寒く昼に割と気温が上がる北欧の街では、こんな格好がちょうど良かった。

船のシャトルバス往復12.95ユーロで街の中心へ行く。
2キロぐらいの距離だったので、歩いても良かったかも。

到着したのはきれいなハーバーを臨む中心部の外れだ。
テントがずらりと並ぶマーケットが、そこから見えた。

きれいな並木道

マーケット覗きつつ、info の人に教えてもらった両替屋さんへ。
空港で行列でできなかった、ユーロからルーブルへの両替をする。
円からルーブルよりはマシだったかもしれないけど、レートの悪さに驚いた。

でもロシアでは、やたらなところではクレジットカードを使わない方がいいらしいので、仕方がない。

ヘルシンキ大聖堂

ランチに良さそうなお店を探しつつ、北欧ファブリックやキッチン小物のお店を覗きつつ、この町の一番の名物という大聖堂前へ。
なるほどーと階段の下から見上げて、 でも階段を上って聖堂前までは行かず。
お腹空いてたからね。
そして、ランチのお店に突撃だ!

ヘルシンキKappeliカッペリ

ランチは、並木道がきれいな公園通りに面したオープンカフェ「Kappeli」でいただく。
創業100年以上のお店だそうで、建物もクラシックでどっしりして、雰囲気がいい。

途中雨がぱらついたりしたけれど、シェードの下だったので大丈夫。
公園から吹いてくる気持ちのいい風を、十分に楽しむことができた。

ランチ前菜

ここで前菜を3皿とメインを2皿。ワインも頼んですっかりいい気分。
魚とサワークリームの取り合わせや、豆のペーストの付け合わせ、チーズがふんだんに使われたサラダなどを楽しむ。
どのお皿も味付けが上品であっさりしていて、気に入った。
地元仕様という、野菜が練りこんであるパンも美味しかった。

お腹いっぱいで満足して船に戻り、夕方までゆっくりスパに行ったり、本を読んだり。
夕食はクラブレストランで、野菜を中心に頼んで、ワインを少々。デザート。

ピアノバー

その後ワインバーで1杯だけ飲んで、太っちょおじさんのシンガー&ピアニストの演奏を楽しむ。
私たちが行くと、「千の風になって」を歌ってくれたり、JAZZをリクエストしたら「ミスティ」を歌ってくれたり。
船でお気に入りのミュージシャンができるのはいいものです。

エストニア・タリンの混み混み旧市街

船から見るタリン

サンクト・ペテルブルグを出発した翌朝、エストニアのタリンに着いた。
バルト三国の一つの人口700万人の小さな国で、今はIT先進国としても有名だ。
船からは、右手側に伝統的な歴史地区、左手側に高層ビルが建ち並ぶ新市街と、はっきり分かれているのが見えた。

行けば何か食べられるだろうと、特に予定も立てずにお昼前に船を降りる。
港には他にロイヤルカリビアンやTUIの船もあって、港から旧市街に向かって人波が続いている。

他のクルーズ客に付いていくタリン

この街の人口の10%ぐらいが、クルーズ客なんだろうなって感じ。
その列に混ざって20分も歩けば、自然と旧市街の中心部に到着できた。

タリン旧市街

いかにも北欧らしい、白や黄色の壁に赤いとがった屋根の建物。中世の雰囲気のある塔や教会。
とってもきれいだけど、石畳の道は観光客でいっぱいだ。
それでもベニスやドブロブニクのように、押し合いへし合いするほどではなく、街の穏やかな雰囲気を十分に楽しめた。

こういうところで困るのは、食事だ。
街の名物を食べたいけれど、行列して並ぶのは嫌。
ならばちゃんと調べて事前に予約をすればよかったけれど、それもなし。
なので今回は行き当たりばったり。

オープンエアのレストラン

北欧風のハンサムな金髪のお兄さんが「日本語のメニューあるよ!」と誘ってくれたお店に入った。
その写真付きの日本語のメニューは「写真と実際の料理は違うし、値段も変わっているんだ」とのこと。
それじゃあメニューじゃないじゃん、って言えばよかった。

エストニアタリンで観光ごはん

オープンエアのレストランで広場の大聖堂を眺めつつ、エストニアの名物料理という魚と肉の盛り合わせを食べる。
色々な種類の魚が、酢漬けだったり、燻製だったり、フライだったり。
ちょっとずつ味見して楽しめた。

その後はインフォで教えてもらって、歴史博物館やスーパーマーケットを覗く。
ドイツやスウェーデン、ロシアなどに代わりばんこに統治された歴史を知り、スーパーの無人レジでは、今のエストニアのハイテク技術を垣間見た。
ハイテクレジではエラーになっちゃって、「人間を呼んでください」って機械に言われちゃったんだけどね。

人参買いました

[ミニキャロット1パック買いました。]

ストックホルムで星を食す

ストックホルム湾

ストックホルムには、乗船日から翌日の朝までと、下船日の前日の朝から下船するまでオーバーナイトで滞在する。
ストックホルム湾から出るときも帰るときも、船は小島が点在する美しい湾内をしずしずと進む。
何隻ものクルーズ船が1列縦隊になって進んでいることが、遠目にもネットのレーダー情報からも見ることができた。
私たちの後ろからは、ノルウェージャンがずっと付いてきた。

レーダー

ストックホルムの街を巡るホップオンホップオフバスのルートと値段は、初日に港のインフォでチェックしていた。
港から乗れて街を一周して、そのままバスで港に戻れるのだ。しかもガイド付き(テープだけど)。
これは便利。
旅の終わりにストックホルムに戻ってきたら、これに乗ろうと決めていた。

ストックホルム地図

ところが、6日後にストックホルムに戻り、このバスで街に行こうと下船すると、
港の案内係が声を枯らして叫んでいるではないか。
「港から乗れるホップオンバスのチケットは、事前予約で満席ですので乗れませーん」だって。
なあんだ、がっかり。

船のツアーデスクで事前にチケットが買えることは知っていたけれど、降りれば乗れるよねと、いつもの常で買わなかったのだ。(次は買います)

マーケット

仕方がないのでウーバーを呼び、行きたかったマーケットの前まで連れて行ってもらう。
ストックホルムのウーバーは、プロのタクシードライバーがほとんどだそうで、安心だった。
それでいてウーバーの値段はちょっと安い。
ウーバー、便利です。

マーケットは露店のごちゃごちゃしているところを期待したけれど、屋内にお総菜屋さんや食材屋さんが整然と並んで、高級スーパーみたいな雰囲気だった。

ストックホルム市街

さあいよいよホップオンホップオフに乗ろうと、近くのステーションまで行ったけれど、来るバス、来るバスみんな満員だ。
乗れるよと運転手さんは言うけれど、立ち乗りではイヤホンガイドが聞けないので、断念。
仕方なくその辺を適当に歩き回る。

ストックホルム市街2

極度乾燥しなさい

これは商店街で見つけたスーパードライファッションの宣伝ボード。
店員さんに日本語を訳してあげて、一緒に大笑いした。

インフォに行ったら、いろいろなツアーのパンフレットが置いてあった。
旧市街を歩くものや、フードツアー、インスタツアー、ジョギングツアー、ベジタリアンツアーなどなど。

日曜日以外の毎日10時と2時出発。
www.toursofstockholm.com
次に来たら、フードツアーに行ってみたいなあ。

ストックホルムの繁華街

またウーバーを呼んで、今度はガイドブックにビューポイントと書いてあった対岸の高台に行く。

運河越しに、古い建物群や遊園地がよく見えた。
遊園地にはすごい重力がかかりそうな落下ものがたくさん。
ストックホルムの人はみんな穏やかなイメージだけど、こういうところで絶叫するのが好きなのかしら。

今までいたストックホルムの市街を湾ごしに眺めて、軽いランチを食べに船に戻った。

ストックホルムの高台から

いったん船に戻ったのは、ディナーに備えるためだ。
この日のディナーのために、Gは3か月の予約開始の日から、ストックホルムの2つ星のレストランを予約していたのだ。

運河のそばの静かな一角にあるそのお店、Gastologicは、2人席×6+6人席とこじんまり。
でもお店のスタッフは10人以上はいる感じで、オープンキッチンにずらりとコックさんたちが並んでいて、北欧式の控えめな笑顔で迎えてくれた。

ガストロロジックキッチン

どんなお料理が出てくるかと言えば、「スウェーデン中心にスカンジナヴィアの食材にこだわったナチュラルな料理が小皿に盛られて懐石料理ふうに供されるお任せコース」
デザートまで入れて18皿。

ガストロロジックウエブサイト

[ガストロロジックウエブサイトgastrologik.com]

ほんの一口ずつなので、あれ?おいしいかも。。。と思っているうちに口の中でなくなってしまう。
その味を記憶する間もなく、次の皿が来て説明が始まる。。。の繰り返しだったので、何が出て、それぞれどんな味だったのか、記憶があいまいだ。

Gが調子に乗ってワインのペアリング(6杯)なんて頼むので、生涯最高クラスのお値段になったらしい。
いくらだったか怖くて聞けない。どうやら本人も反省しているようだ。(と思いたい。)

ガストロロジックで食べたものと飲んだワイン

ガストロロジックで食べたもの

1) Honokaka with smoked perch パンとペースト
2) Hay broth 枯草と牛肉のブロス
3) Chicken liver, meringue and apple 鶏レバーと果物
4) Lojrom from Kalix on knackebrod with zucchini from Lilla Laback 野菜のクッキー
5) Summer vegetables with rakfish and caviar 野菜とキャビア
6) Split peas with oysters from Havstenssund 割った豆、凍らせて粉状にした豆、牡蠣のピューレ
7) Smogen langoustine with herbs from the garden 手長エビとハーブ
8) Crispy pancake with snow peas and wild horseradish パンケーキ(指で食べるのでフィンガーボールあり)
9) Bread made from Warbro kvarn rye with butter from Vilhelmsdals Gardsmejeri ライ麦パンとバター
10) Diver caught Icelandic bay scallop with elderflower miso and mussel dashi ホタテ貝、ゴボウのような根菜とムール貝のソース
11) Grilled beetroot with hazelnuts, plums and ox marrow 蕪のような根菜、粉状にした牛の骨髄
12) Zander with broard beans and Swedish ansjovis 淡水魚のフィレのグリル、同じ魚のブイヨン
13) Pigeon from Victor with corn and chantarelles 鳩のローストとベイビーコーン
14) Cloudberries with Galo Gardsmejeri goat's yoghurt クラウドベリーのデザート、羊のヨーグルトを添えて
15) Blueberries with tagetes and cream ブルーベリーのデザート
16) Grilled sponge cake with raspberries, milk and pinappleweed ラズベリーのデザート、パイナップルウィードを添えて
17) Strawberry and rose pie 苺と薔薇のパイ
18) Pollen and propolis from Rosa Skattladen クッキー

ワインペアリング
1. 2016 ReinSchiefer Riesling Trocken, Weingur Scharzel, Rheinhessen(ドイツのリースリング)
2. 2016 Hatari, Bott Pince, Tokaji(謎のドライな白、こんなの飲んだことない)
3. 2016 Anvi Chardonnay, Lingua Franca, Willamette Valley(アメリカのシャルドネ)
4. 2013 Chinon Les Picasses, Olga Raffault, Loire(ロワールのカベルネ・フラン、鳩にぴったり)
5. Gin, Herno Gin, Hernosand(ストレートジン)
6. 2017 Beerenauslese Cuvee, Weinlaubenhof Kracher, Burgenland(デザートワイン)

たびたび来たい、北欧クルーズ

そんなこんなで、割とゆったりと、私たちの夏の北欧クルーズは終わった。
サンクトペテルブルグ以外は、降りたらすぐ街だし、そこで食べる北欧料理はおいしいし、何より20度前後の気温が体に優しいのがよかった。

これから夏は、このバルト海とアラスカ、毎年代わりばんこにクルーズするのはどうかしら。
夏の日本発着クルーズもいいけれど、海の上まで暑くてバルコニーに長くいられない。

せっかくクルーズするなら、夏はやっぱり涼しいところがいい。
というわけで、バルト海から戻ったらすぐに、翌年のアラスカクルーズの物色を始めた。

  • おしまい:次は暑かったけど楽しかった夏の恒例日本発着女子会クルーズ
次の旅行を計画するなら

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このサイトの作者:しの

翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて

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