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船で発生しやすいノロウィルスへの準備と対策<
ロイヤル・カリビアンのエクスプローラー・オブ・ザ・シーズで600人以上が感染!と報じられたのは2014年1月のこと。クルーズ船での感染率は4-5%が多いという印象だったので、乗客での感染率21%という高さに驚きました。
この時は世界的ニュースになり、でもなかなか情報が取れないので、アメリカの各メディアでは船に乗っている患者のツイッターまで報道。 「隔離されて、私が触った物は全部廃棄処分されてます」「ルームサービスにかけても誰も出てくれず、水も持って来てもらえない…」という、船の患者の悲惨なつぶやきが、お気の毒でした。
航海中に発症して2-3日で収まってくれればまだしも、トイレから動けないなんていう時に、荷造り、下船なんていうタイミングだったら、どうなっちゃうんだろうか…。乗船中は乗り切っても、空港で発症したらどうなっちゃうんだろうか…。
想像するだけでオソロシイですが、知っておいて役に立ちそうな情報を集めました。
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クルーズ船のノロウィルス速報はここでチェック
アメリカに寄港するクルーズ船は、胃腸病の発生を報告する義務があり、結果は下のサイトから見ることできます。これを見ると、ノロウィルスは季節を問わず起こることが分かります。
- アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のクルーズ船アウトブレイクアップデート
- CDCが抜き打ちでやっているクルーズ船の衛生管理検査の結果検索ページ
- クルーズ船に関する訴訟を担当することが多い、熱血弁護士ジム・ウォーカー氏のブログの>>ノロウィルス情報のページ
ただし、前の航海でノロウィルスが蔓延したとわかっていても、船側は「次の航海のために完ぺきに消毒した」とアナウンスするので、返金を伴うキャンセルはほぼできません。消毒が完ぺきに行われたと信じて、船に乗り込むしかないですね。
アメリカ疾病予防管理センターでは、病気の蔓延を防ぐには「とにかく、休養と手洗いと水分補給!」と各国語でアナウンスしています。日本語版もあります。
>>アメリカ疾病予防管理センター、クルージングのヒント(日本語版)
ハッピーバースデイを2回歌いながら手を洗おう!
公共の場所でウィルスに触り、その手を口に持って行く…のが最も多い感染のパターンだそうです。
ハッピーバースデイを2回歌いながら、手のひら、甲、指の間、親指、爪の先、腕を丹念に洗います。ハッピーバースデイは1回歌えばだいたい10秒なので、2回歌えば20秒石鹸で洗浄したことになるのです。
そしてペーパータオルで手を拭き、「そのタオルでドアノブをつかんで開けて」洗面所から出ましょう。ドアノブにウィルスが付いていることが多いので。(参考:アメリカ疾病予防管理センター動画 >>手の洗い方)
携帯に便利な除菌スプレー
写真のチャーミストなら携帯にも便利です。業務用として使われているものですし、パッケージは仰々しくないし、人前でも遠慮なく使えそうです。消臭剤としても役立ちますので、船室にこもった匂いも消すことができます。
それでも感染してしまったら
船に体調が悪いと伝えて、その症状が感染症だと判断されれば、症状が治まるまで最低24時間は部屋から出ないように言われます。その旨書類にサインして、破った場合は下船させられる場合もあります。
その間は使い捨て容器に入った病人食が部屋に運ばれ、部屋係とおしゃべりすることもできません。食欲と体調が戻れば、部屋から出ていいことになります。(体験談は>>こちら)
ちなみに、下痢は英語でdiarrheaで、嘔吐はvomitです。単語をクリックすると発音が聞けます。ノロ関連の話題に頻繁に出てくるので、聞き取れるようになっておくと便利だと思います。
船から降りる日になってもまだ症状があったら
降りてすぐ飛行機を乗り継いで帰る日に症状が重かったりしたら、途方にくれてしまいそうです。こんな時には保険が役立ちます。
私のクレジットカードの保険担当に聞いたところ、現地の病院を手配してくれることや、航空券を取り直す場合の費用も保険でカバーされることがわかりました。保険請求には現地の病院の診断書が必要になりますので、内容は旅行出発前にちゃんと確認しておいた方がよさそうです。
サインを見逃さずにもらわない、広げない
アメリカ海軍では数千人が何カ月も同じ船に乗務するのに、ノロウィルスが蔓延しないのはなぜか、CNNが特集しています。(記事は>>こちら)
徹底した衛生管理と病人の隔離が蔓延を防いでいるとの分析ですが、インタビューで軍医が、海軍の船には立派な食堂や、ダンスホールや、プールといったたくさんの人が集まる場所が欲しくても無いからネなんて言っています。
つまり社交のために大勢の人が集まるクルーズ船は、ノロウィルスが蔓延しやすい環境ということです。
クルーズファンの掲示板クルーズ・クリティックによれば、船のどこかでノロウィルスが発生しても、船側はなかなか伝えないけれども、船内で宇宙飛行士のような恰好をした人たちを見かけたり、メニューからサラダが消えたり、ビュッフェでクルーがよそってくれるようになったらきっとそうだから要注意!とのことです。
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このサイトの作者:しの
翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて
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