クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! MSCスプレンディダで行った冬の地中海クルーズの旅行記です。



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1日目 バルセロナから出港

今日は前泊したロンドンからバルセロナに飛び、MSCスプレンディダに乗船する日だ。クリスマスの時期はストが多いことやロンドンの交通はストップしてしまうことなど聞かされて、クリスマスにロンドン経由にするスケジュールを組んだことを後悔したものだった。
果たして無事に時間通りにバルセロナに到着できるのだろうか? スプレンディダはちゃんと私たちを待っていてくれるだろうか??

20分遅れだったけど無事バルセロナに到着

ヒースロー空国では、入国の時も出国の時も、行列なんてしなくて、拍子抜けのスムーズさだった。空港内にはゴードン・ラムゼイまであって、余裕があったら行ってみたかったなあ。興味津々で店の前まで行っただけだけど、なかなか立派な店構えだった。

ヒースロー空港内のゴードン・ラムゼイ

ブリティッシュエアーのロンドン発バルセロナ便は、出発前に躁病のような乗客が騒ぎ立てて下ろされるというハプニングはあったものの、20分遅れで午後1時に無事バルセロナに到着した。そしてタクシーでスプレンディダが停泊する港に向かう。

バルセロナに来るのはこれで4回目なので、途中で通ったモンジュイックの丘やランブランス通りなどとても懐かしい。1週間後にここで下船した後は、この街のレストランでゆっくりとランチを取る予定だ。

船から見たバルセロナの街 スプレンディダの後ろ姿

タクシーの窓からスプレンディダのほとんど直方体の無骨ともいえる船体が見えた。何これ、真四角でマンションみたい。かっこ悪ーいと思ったけれど、これは後ろ姿だったとあとからわかった。船からはバルセロナの街が見渡せて、ガウディのサグラダ・ファミリアも遠くに見えた。

ヨットクラブにチェックイン

タクシーは荷物を預けるチェックインゲートの前で下してくれた。ゲートは一般の客室用とヨットクラブ用と分かれている。ヨットクラブのほうには汚いけどカーペットなんて敷いてあってそれらしい雰囲気だけど、誰もいないのだ。

一般用のチェックインならすぐすむはずが、ヨットクラブ担当スタッフが戻ってくるのをそこでしばらく待つことになった。スペシャルサービスといってもこの程度なら逆に気楽かな。
ヨットクラブのコンシェルジュがいるホール。ここから客室やラウンジに行く

やってきたスタッフは私のハンドバックを持ってくれて、受付や船内に入るのを先導してくれる。別にそんなこと彼がいなくてもできるけれどもね。でもまあそれがサービスのうちだというので、ありがたくお受けして船に一緒に入り、15階のヨットクラブフロアに直行する。

そこでコンシェルジュに紹介してもらいヨットクラブについての説明を受け、やっと部屋に案内される。クラブフロアへの入口の開け方やどのフロアのどこにヨットクラブ専用のレストランやプールやジャグジーがあるのかなんて、1回ではとても覚えきれないけれども、まあおいおい慣れるでしょう。

ヨットクラブ15029号室



部屋はヨットクラブの中でも一番リーズナブルなタイプなので、スイートとは一応言われているけれどもスイート(振り分け)ではなく、ワンベッドルームだ。バルコニーもコンパクトで、ここでストレッチをするのは狭くて無理そうだ。冬の航海なのでここに出ることはないだろうけれどもね。


狭めのウォークインクローゼットには、着物をしまうスペースが無くて困った。救命胴衣をベットの下に押し込んで、天井近くにたとう紙を積み上げたよ。バスルームはふつうにコンパクトだったけど、お湯がたっぷり出てバスタブに貯まるのが早かった。新しい船はこういうところがいいね。



恒例の船内探検に出かけるけれども、もうこういう客船に乗るのも6回目となれば、船の真ん中に大きな吹き抜けがあって、シアターとメインダイニングがその前後に配置されていること、上の方にプールやジャグジーがあってジムがあること、中層階あたりにジョギングにちょうどいい甲板があって、1周500メートルぐらいということもほぼわかってくる。

新しい発見はこの船にはピアノが置いてあるバーコーナーやダンスフロアが多いということだ。音楽は楽しめそうだと期待が高まる。

バルセロナの港を出港

3時近かったけどビュッフェで少し腹ごしらえをして部屋に戻って届いていた荷物を片付けていたら、もう出港(午後6時)だ。

せっかくの出港風景なのに、もう日がとっぷりと暮れてきた。冬のヨーロッパは日暮れが早いから、だいぶ損した気分になる。でもその分シーズンオフ料金で、ヨットクラブまで乗れたんだからね。

クリスマスディナーはヨットクラブ専用レストランロリーボで

出したばかりの着物を着て、ディナーのお迎えに備える。初日は部屋付きのバトラーのバリ人のプトラ君が、レストランに案内するために7時に部屋まで来てくれるのだそうだ。今日はクリスマスなので深緑の紬に赤い帯を締めて、クリスマスカラーのコーディネートをする。


日本じゃ着られないハデな着物シリーズ第一弾。小花柄の赤い帯

ラウンジで1杯やる暇もなく、約束の10分前に迎えに来てくれたプトラ君に連れられてヨットクラブ専用のレストランL'Olivoに行く。

バリ人のプトラ君は道中、ガムランの「子供楽団」の一員として、15歳のころに日本ツアーをしたことを懐かしそうに話してくれる。日本に着物を着る人が少ないのをよく知っているのか、すごいね、着物を着るのにどれくらい時間がかかった?などと聞くのが面白かった。


L'Olivoで食べたのはタコのカルパッチョ、ガチョウのハム、トマトのクリームスープ、John Doryのラビオリ、ペコリーノチーズのリゾット、仔豚のロースト、Codのロースト。コンプリメンタリーグラスワイン(泡、白、赤が1-2種類ずつ。ロゼもあったよ)。デザートはデリッツィア(レモンケーキ)。初日ということもあって、私たちもスタッフも様子見という感じかな。


でもL'Olivoの味は最近のクルーズ船のレストランらしく、「船だから仕方ないね」というレベルではないことを確認。2004年末に乗ったセレブリティや2006年のコスタフォルツーナは美味しくなかったよねえ、としみじみ思い出す。

ロシア語でありがとうって何て言う?

ディナーの後はダンスフロアをちょっと覗いて、早いテンポの曲がかかっていたので、フロアには出られず退散して、シアターに行く。シアターはクリスマスショーということでダンサーやシンガーが総出演していたんだけど、私は時差ボケで眠くてぼうっとしてしまい、あまり内容は覚えておりません。それでも夜11時半までは起きていたのだから、頑張ったと思う。

シアターで「日本マンガのファンの友人に見せたいので、写真を撮らせてください」と言われて、ロシア人の母娘と写真を撮ったことはちゃんと覚えているよ。ロシア語でありがとうってなんて言うんだっけ?と懸命に思い出して「プラシーボ!」と言ったら苦笑されてしまった。
プラシーボ(=偽薬)じゃなくて、スパシーボというべきでした。



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冬の地中海コース