クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! MSCスプレンディダで行った冬の地中海クルーズの旅行記です。



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2日目 海の上でアニバーサリー

今日は私たちの結婚記念日、しかもxx年目の節目の年だ。MSCの日本支社に旅行を申し込むときにも、今夜のレストランの予約を取るときにも、そのことは伝えている。どんな特別な日を迎えることができるのか楽しみだ。

終日航海の日はいつもの朝ごはんとジム

朝起きていつものように自室で発芽玄米ご飯を持参の小鍋で炊く。このごはんとお湯で戻した海藻サラダと切干大根のヘルシー朝食をすませると、さっそくジムに出かける。ジムでストレッチをしてデッキでジョギングをするのだ。


ジムで迎える地中海の日の出。船が揺れるので室内プールの周りも大洪水

ちょうど時間が合ったので、エアロビクス教室にも参加してみた。単調でつまらないエアロビクスだったけど汗はけっこうかいた。航海中の船のデッキは風が強くてとても走れる状況ではなかったのでちょうどよかったかな。

専用レストランロリーボでおなじみさん気分

今日はずっと航海している日なので、昼も夜も船で食べなくてはならない。他のレストランに行くこともできるけれども、結局ヨットクラブ専用のレストランロリーボに足が向いてしまう。いつも同じ顔ぶれの人が迎えてくれるので、だんだんおなじみさん気分が出てくるからだ。

でも隣のテーブルとけっこう距離があるので、他のお客さんと親しくお喋りするようにはなかなかならない。運営側はわざとこうしているんだろうけどちょっと残念だ。
L'Olivoのチーズのフリット、カプレーゼ、ウチワエビのmezzemaniche、シーフードスパゲティ

忘れた羽織紐の代わりのもの、船内に何かない?

MSCのクルーズには料理教室とかダンス教室のような出たいクラスがあまりないので、今日のような上陸がない日にはのんびりゆったり過ごせるはずだ。でもやっぱり時間はあっという間にたってしまう。今日のディナーには私だけでなくGも羽織着物を着ると言っているので、その準備もしなくてはならない。

何の準備かって? Gは羽織紐を荷物に入れるのを忘れたのだ。Gには以前、帯を忘れたという前科がある。その時には私の半幅帯を貸してあげて何とかなったけど(ちょっとバカボンぽい着物姿になったけど)、今度は私のを貸すというわけにはいかない。なにか、羽織紐の代用になるもの探さなくては。

外国人の中で着るのだから羽織紐無しでも誰もわからないだろうけど、なんせ今日は記念日だし写真を撮ってもらうのだ。あとあと見た時にかっこうがつかないじゃないの。


紐がちょっと短いけど、いちおうそれらしくなったかな

ショップでギフトラッピング用のリボンを貰おうかとか、ブレスレットとして売っているチェーンを買って代用しようかとかいろいろ考えたけどね。靴の袋についていた黒い紐を抜いて編んで端を縫いとめ、針金で羽織からつるして羽織紐の代わりにした。


Gは亡くなった叔父が袖を通さずに仕舞い込んでいた紬のアンサンブル。私は日本じゃ着られない赤い小紋にこの着物に合わせて友人が染めてくれた絞りの帯


つい笑っちゃう記念日の写真撮影

夕方からは二人で着物を着て、始まったばかりの演奏を聞いて回ったり、写真屋さんを探して歩いたりする。写真屋は船の真ん中のキラキラ階段のところにいて、私たちを階段の途中に立たせて色々なポーズをつけて写真を撮ってくれた。


色々なポーズで何枚も撮ってくれたけど、買ったのはこれ一枚だけ

今日は特にフォーマルナイトというわけでもないのに目立つ格好をしている私たちを通りすがりの人たちが見ていく。フランス人の女性が一生懸命私たちに話しかけてくる。なんでクリスマスでもお正月でもないのにこんな恰好をしているのか?と聞いているようだ。

今日で結婚xx周年なんですというのがやっと通じた時にはほっとした。そんなに長い間結婚しているなんて嘘でしょう?という感じだったから、信じてくれたかどうか。日本人は年齢不詳に見えるからね。

淡々と過ぎるディナー

ディナーは窓際の席には通してもらって、ワインはいつもの料金込みのワインではなく、フンパツしてノビレ・ディ・モンテプルチアーノを頼む。フンパツといってもささやかなので、ボトルのまま出てきてテーブルにどんと置かれる。



鹿肉のハム、かぼちゃのリゾット、牛ステーキ

このレストランでは有料ワインのメニューもいろいろ充実していて、ワインの格によってソムリエがデキャンタしてうやうやしく注いでくれたり、いいグラスに入れてくれたりする。
ヨットクラブにはそういうワインをガブガブ飲んでるお客さんもいて、見ていて楽しかったよ。

記念日のディナーといっても、店からなにか特別な飲み物やケーキが出るわけでもなく、スタッフがおめでとうの歌を歌ってくれるわけでもなく、私たちのディナーは淡々と過ぎた。

つまり、何かお祝いするには「有料」なんだそうで


プトラ君の心づくしのタオルの白鳥

ジャズバンドの曲に合わせてちょっと踊って、シアターのイタリアン映画ソング特集をちょっと覗いて部屋に帰ったら、ベットの上にきれいなタオルの白鳥が置いてあった。翌日部屋付きのバトラーのプトラ君が記念日だからと特別に作っておいたよ!と言ってくれてはじめて、それが記念日のためだったとわかったんだけどね。そんな白鳥の祝福を受けて、私たちの記念日の夜は終わった。


追記)後から知ったんだけど、MSCクルーズで誕生日や記念日を祝ってもらうには、「有料」で申し込む必要があるそうで。他のクルーズラインではお祝いだというと、スタッフが気軽に歌を歌ってくれたりしたんだけれどね、MSCは違うみたいだ。



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冬の地中海コース