クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! コスタ・フォーチュナで行った地中海クルーズの旅行記です。



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前泊 ジェノバとフィナーレリグレ


旅行のお約束、マーケット見学inジェノバ

ミシュランの赤字ホテルに泊まる理由

クルーズはジェノバ近くの港のサボナから、日曜発、日曜着のスケジュールで毎週出ている。今回は休暇が少し長めに取れそうだったので、その前にジェノバに1泊、サボナ近くの海辺のリゾート地フィナーレリグレに2泊する旅程を組んだ。
泊まるところは当然ミシュランでPleasantという意味の赤字で紹介されているホテルだ。

なんだかとてもこだわっているみたいだけど、理由は単純。あれこれ調べて悩んで決めるのに時間をかけるより、ミシュランで紹介されている所にすればすぐ決まるし、はずれは無いだろうから。

深夜着のジェノバで一泊だけジョリーホテル・マリーナに

今回の旅行の航空券は、マイレージ消化の都合で全日空だったので、ジェノバに行くのにパリで乗り継ぎ4時間待ち。ジェノバ空港についたのは夜の10時半だった。

その夜のホテルは、翌日のちょっとだけ観光に便利そうな場所にある、ジョリーホテル・マリーナ。館内に無線LANのシステムは持っているし、14時チェックアウトなので、部屋に荷物を置いたまま観光に出かけられるし、なかなか便利なホテルだった。もっとも、昼食に時間がかかって、14時までにホテルに戻れなかったんだけど。

でもそんな時でも、遅くなっちゃったー、今からチェックアウトするからねーとホテルのフロントに言えば、どうぞどうぞと鍵を開け直して入れてくれる。この融通の利くところ(=いい加減なところ)がいいよね、Out of Japanは。

フィナーレ・リグレではプンタ・エストに

ジェノバから車で1時間弱のフィナーレリグレで泊まったのは、ミシュランで赤字のParticulary pleaseantホテルプンタ・エストだ。大きなお屋敷型のホテルは、どこからでも海が眺められて、波の音が一日中聞こえてくるのがいい。洗面所はちょっと狭いけど、部屋は快適で、一日中テラス越しの海を見ながら、ダラダラしていられる。


ミシュランを熟読して、日本からレストランを予約

ジェノバでもフィナーレリグレでも、Gは当然ミシュランを熟読して星のレストランをピックアップ。日本からわざわざ国際電話をかけて、ジャパングリッシュと辞書を引き引き書き出したイタリア語で懸命に予約をしていた。その努力に敬意を表するために、私は着付け教室で着かたを覚えたてのキモノでレストランにお出かけ。シェフも周りのお客さんも珍しそうに見守る中で、数々の星の料理を平らげた。


真っ暗でよく見えない私のレストラン着物デビューin Italy

以下、Gのレストラン評

ラ・ビッタ・ネッラ・ペルゴラ La Bitta nella Pergola

via Casaregis 52/r, Genova Tel 010 588543


ミシュラン星のレストラン食い散らかし第一弾は、ジェノバ唯一の星付き「ラ・ビッタ・ネッラ・ペルゴラ(★)」でランチ。日本から予約済。歩き疲れて腹ペコ。12:45の開店と同時に店に入る。2時過ぎまでいたが最後まで客は僕たちだけだったけれど、伝統の港町ジェノバ随一のレストランの食事を堪能した。

付だし「白身の魚のフリット、トマトソース」。
前菜一皿目「ガンベリ(エビ)とエンドウ豆の煮込み、トマトソース」。
前菜二皿目「アンチョビのトルティーノ」は今日一番の料理。トルティーノとはイタリア語で「重ねる」という意味。魚のすり身と数種類のハーブの練りものを、小イワシのフィレを何枚も使って丸く包んである。きりりと苦味のきいた小イワシを最上の状態で食べさせる、まるで日本料理のような繊細さ。
パスタ一皿目「魚のラグーのリングイネ」。
二皿目「ミネストローネ・ジェノベーゼ」はジェノバの伝統料理というリクエストに応えてくれたもの。バジルの深いコクを存分に味わえる料理だ。
メインは「スズキのグリル」。付け合せはジャガイモ、ニンジン、ズッキーニ。

全体的に素朴な家庭料理の趣で、あっさりした品の良い味だ。ワインはローカルの白ワイン(Lassine Feipu dei Massaretti)。もちろん安くて美味い。デザートを食べているとシェフ(中年の女性)が挨拶に来てくれた。家族でやっている店らしい。一昨年行ったアマルフィ海岸やイスキアにもそういう店が多かった。

ムラグリア Muraglia-Conchiglia d’Oro

via Aurelia 133, Varigotti tel 019 698015


タクシーでジェノバのほうに少し戻ったヴァリゴッティという街にあるひとつ星「ムラグリア★」でランチ。このレストラン、日本から電話したら英語がぜんぜん通じず、破れかぶれでイタリア語で予約を試みたがうまくいかず断念。イタリアに来てからホテルのコンシェルジュに頼んでやっと予約が取れた。お店に行ったら満員で予約のない客はどんどん断られていた。危ないところだった。

お店の真ん中の目立つ位置に小さいキッチンがあり(ホントの大きな厨房は店の奥にある)、ここに海の幸がたくさん入った木の箱が2つある。客はここで素材を見ながら料理の注文ができる。

食前酒はシャンパン。前菜は「本日の前菜」みたいな乗りの一品を頼む。「白身の魚のカルパッチョ、生姜を使ったソース」「白身の魚の蒸しもの、バジルソース」「ムール貝のサンドウィッチ、トマトソース」が続け様に出される。それぞれが小さなポーションで、見た目に美しい盛り付けがされており、まるで懐石料理のようだ。

パスタは「ボンゴレとズッキーニのリングイネ」「カラマリのペンネ」。どちらもクリームソースではなく、ペペロンチーニふうのシンプルな味わい。南イタリアのようだ。

メインは「スズキのアクアパッツァ」。木箱から魚を選んで調理法も指定したもの。

ワインは地元の白を頼んだ(Terre Rosse Vermentino)。シンプルできちんとした海の料理を心を込めて作ってくれるお店だ。昨日のジェノバの星レスのような「驚きと感動」みたいな感じに欠けたかもしれないが。

この店に着てったキモノ
白地に紫のトンボ模様の浴衣に手ぬぐいの半襟と白の夏帯を銀座結びにしてキモノ風に着る。

Yahoo!オークションで買った中国製安物ペラペラの綿紅梅だけど、この色柄が一番涼しそうでこの旅行の雰囲気に合った気がする。

アル・モロ Al Molo


夜はフィナーレ・リグレでミシュランの評価が一番高い店「アル・モロ(Al Molo)」(スプーン2)。実はミシュランでは違う名で載っている。オーナーが変わったのだそうだ。シェフと料理は一緒だと言う。僕らはお腹がいっぱいなので、
「ガンベリとポルチーニのサラダ」
「イカ墨のスパゲティ」
「フリット・ミスト」だけにする。

ここの料理はベニスだ。と思ったらベニスふうの仮面が店の壁に飾ってあった。お勧めの赤を頼むとVino Nobile di Montepulciano(トスカーナ)を持ってきた。Polizianoという名前がついている。確かに旨いワインだが、地元産が飲みたかったかな。このへんには出来のよい赤はないのかな?



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