クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! コスタ・フォーチュナで行った地中海クルーズの旅行記です。


1日目 サボナを出発

いよいよ乗船の日!
いよいよ乗船の日がやってきた!

乗船の前にまたミシュランのレストラン

いよいよ日曜日になった。サボナから船で出発する日だ。昼前にホテルプンタ・エストをチェックアウトして、タクシーでサボナのホテルマリーナに向かう。1時半からの乗船開始の前に、ミシュランに乗っているレストランで食事をしようというのがGのプランなのだ。私は早く船に乗って、出航前に船内探検を済ませておきたいのに。乗船開始前から並んだっていいくらいなのに、Gはじっくりメニューを見て、注文に時間をかける。もうー。

以下、Gのレストラン評

ラ・スパカッチオーナ LA Sporcacciona

Hotel Mare, via Nizza 89/z, Savona Tel.019 264065


サヴォナにも星レスが1軒あるが残念ながら日曜は休み。ミシュランでその次に評価が高い店「スパカッチーナ」(スプーン2)でランチ。ホテル・マーレの中、海沿いのオープンエア。さわやかな風が吹いてとっても気分がいい店だ。

「スミイカのスパゲティ」
「巻貝とズッキーニのリングイネ」
「ガンベリと生野菜のサラダ」
「白身の魚のブレイズ、トマトと黒オリーブのソース」。
ワインはLaura Aschero, Vermentino, 2005(地元産の白)。食後酒として苦味のある薬草系のリキュール。(お店のサービス)

この数日滞在したリグリア州の料理は、こないだ行ったカンパーニュ州もそうだったが、塩がきつくなくて薄味で、よい素材に最小限の調理を施した料理だ。香りや歯ごたえがきちんと味わえて、毎日海のものを食べているがまったく飽きない。地元産の白ワインは緑色(フルーティー)すぎず黄色(シャルドネふう)すぎず、すっきり飲めるがコクもしっかりあってとても美味しかった。

さーて、いよいよ乗船っ!

ホテルからまたタクシーに乗って、2時過ぎに指定のマリーナに着いて、すぐに船に乗ることができた。チェックインの時にちらっと名簿を見たら、もう大部分の人に乗船のチェックが入っていて、1時半ころは相当混雑したみたい。ちょっと遅め作戦は悪くなかったみたいだ。

ミニスイート6461号室

コスタは前に乗ったセレブリティに較べてだいぶ安かったので、部屋をミニスイートにした。この部屋は船の最後尾の右端で、船体のカーブに沿って広いバルコニーが付いている。

9月初旬のクルーズを1月に予約したのに、ミニスイートはもうここしか空いていなかった。本当はもっと上の階がよかったのだけれど、やっぱり割安感が高い部屋は競争率が高いんだなあ。


部屋に入って写真を撮りまくった後は、荷物の片付け。けっこう収納が多くて使いやすい船室に、もって来た荷物をぜーんぶおさめて、空のトランクはベットの下にしまう。そしてさっそく、特別レストランの予約をしに、メインロビーに出かけていく。

船内探検とレストランの予約にGo!

この辺の要領はクルーズ2回目なので、余裕だ。前の時は、昼食を食べずに船に乗ったので、整理や探険がひと段落したころには、おなかがぺっこぺこになってけれど、今回はそんなこともない。(酔っぱらってはいたが…)。あちこち見て回って、もうすでにジャグジーが満杯で、プールで人が泳いでいるのに驚く。みんな何てすばやいのかしら。


船の言語はイタリア語がメインだけど、表示や館内放送は各国語がずらりとそろう。避難訓練のときは、イタリア語、スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、中国語、日本語、ロシア語の順番で全部の手順を説明するので、ものすごく時間がかかる。中国語が出てきた時にはびっくりした。しかも日本語の前だ。恐るべし、中国人パワー。

たった10人の日本人に日本語スタッフが付く!

避難訓練の後は、日本語の説明会に参加。今回のクルーズには、日本人スタッフも乗船していて、日本人客のことを「私のお客さん」といって特別にいろいろなフォローしてくれる。日本人客は子供二人の家族連れひと組と、さまざまな年代のカップル3組の計10人。ロシア人グループに次ぐ、2番目に少ない人種だ。

こんな少ないグループのために、避難訓練の他にも、案内放送や船内新聞、オプショナルツアーの説明も全部日本語でしてくれる。英語ならともかく船の公用語のイタリア語はさっぱりわからないので、これは役に立った。本音を言えば、いくら日本語の案内があるからといっても、イタリア語メインの船で周りもほとんどイタリア人。言葉が通じない孤独を、ひしひしと味わったんだけどね。


がっかり…テーブルメイトのいないディナー

出航を見送り、船中の探険をしているとあっという間にディナーの時間が迫ってくる。 ディナーには、白地にライトブラウンの模様が入った綿麻混のキモノ(浴衣)にミンサーの半幅帯を締める。9月に入ったヨーロッパはもう夜は寒いだろうから、単衣や木綿の着物で大丈夫かなとずいぶん悩んだけど、襦袢を着て着物を着れば暑いくらいで、冷え性の私には丁度よかった。

さて、ディナーの前に着替えながらもそわそわ。どんなテーブルメイトたちと一緒になるのか、それが気がかりなのだ。今回のテーブルシッティングは、第一希望日本語、第二希望英語の大テーブルでリクエストを出していた。説明会のときに他の日本人はみんなファーストシッティング(7時から)の夕食だとわかったので、日本人でレイトシッティング(9時半から)の夕食は私たちだけなのだ。では、英語のテーブルになるのか。どんな人たちと一緒になるのか。キモノを着ていったら珍しがられるかびっくりされるか。どきどきしながらディナーの会場に向かったのだが…、なんと、私たちはたった二人のテーブルで、テーブルメイトが居なかった。

なーんだ、とちょっとがっかり。前のクルーズでは8人テーブルだったので、ディナーの時は色々おしゃべりできて楽しかったのにな。


自己申告したら出てきたバースデーケーキ

昼にたらふく食べたし、レイトシッティングで時間が遅いので、夕食は2皿ぐらいに絞ってチョイスして、おしまい。本当はフルコースのディナーなんだけど、やっぱりいくらイタリアの船といっても、味はそれなりだしね。

デザートはいらないと言っていたんだけど、誕生日だからと大きなケーキが出てきて、バースデイソングを歌ってもらった。Gは今日が私の誕生日だということをすっかり忘れていたので、私が乗船説明会の時に自己申告したんだけどね。

ディナーの後もダンスホールに行ったりシアターに行ったり、うろうろ。すっかり夜が遅くなっちゃって、朝4時に起きちゃう時差ぼけも、これで解消されるでしょう。

この日のディナーのキモノ
オフホワイトに茶色の幾何学模様が入った綿麻混の浴衣に、薄いオレンジの半襟とベージュのミンサーの半幅を角出し風に〆て、キモノ風に着る。

旅行は9月の頭だったけど気温はいつも25度くらいだったので、日本の決まりでは着ちゃいけない綿麻混は涼しくって、この旅行では役立った。誰にもわからないと思って、ウソツキ襦袢の付け袖は暑いのではずして着て、フルコースディナーでも堂々と半幅〆てた。外国だからいいよね。



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