クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! コスタ・フォーチュナで行った地中海クルーズの旅行記です。


6日目 バルセロナ

ランチに時間を取られてなつかしのガウディはちらっと見ただけ
ランチに時間を取られてなつかしのガウディはちらっと見ただけ

懐かしのバルセロナ、あれもこれもしたいのに

2回目の訪問の懐かしのバルセロナだけど、朝到着して夕方6時に出航では、外出してもランチを食べに出るくらいしかできなかった。ガウディの数々の変な建築作品や、昔訪れたレストラン、タパスもみんな行きたかったのに。

船はけっこう市街から離れた所に泊まるので、停泊した船から見えるのは、どんよりとした工場地帯。その向こうにぼやーっとガウディのサグラダファミリアが見えたよ。


ランチをしただけで、全力疾走で帰る

着物を着て、混み混みのシャトルバスに乗って街に出る。まっすぐレストランに行ったのに、ランチに2時間半もかかってしまい、店を出たのが4時半過ぎだった。もう、帰りのシャトルバスに乗り遅れるのではないかと、ヒヤヒヤ。着物で最終のシャトルバスに走りこんだのを同じ船の日本人のお客さんたちが見ていて、よく走ってましたねーと感心された。

お昼にたっぷり時間を取られて、お土産用に買いたかったオリーブオイルも、リキュールも、FCバルセロナのTシャツも買うことができなかったのが残念。毎日着物を着て街に出て、歩き回るので毎回汗だくになる。盛夏用の着物のはずなのに、南ヨーロッパって暑いんだなあ。周りから見たら、もっと暑いんだろうなあ。

もう下船説明会…

夕方は日本人を集めて、日本人ホステスによる下船説明会があった。1週間の航海もあさってで終わりなので、明日の夜には荷物を出さなくてはならない。清算やらアンケートのお願いやら色々あって、ああこのクルーズ生活も終わりなんだと実感させられる。

たった10人のためにクルーズ船に乗っている、日本人ホステスのMs.Yは、夕食の時にテーブルまで挨拶に来てくれるし、パーティーやツアーにもアテンドするので至れり尽くせりだ。

近場のスペインからのクルーズ客は、この船には300人も乗っているとのこと。それなのに、スペイン人担当のホステスはたったひとりなんだとか。日本人グループは少人数で孤独だけど、その分Ms.Yとは色々話をするようになる。

3か月クルーズ船に乗りっぱなしのお仕事、いいなあ

Ms.Yは今は3ヶ月船に乗りっぱなしで、2週間の休暇。というルーティーンで、船ではけっこう広い船室を二人でシェアーしていて、別の船に乗っているイタリア人のだんなさんとは、休暇を合わせて取って休暇中もどこかに旅行するんだとか。仕事中も休暇中もずうっと旅行している生活だなんて、うらやましいというか、びっくりだ。

船のクルーはみんなこんな感じで、レストランのスタッフは、6ヶ月毎日働いて2ヶ月の休暇というルーティーンだそうで。楽しそうだけどやっぱり大変だろうなあ。

あまりおしゃれしない人が多いフォーマルナイト

夜は昼食べ過ぎてぐったりしているGに気を使って控えめに活動する。2回目のフォーマルナイトだというので、昨日暑くて着られなかったピンクの琉球絣の単衣の紬を着て、グレーの幾何学模様の名古屋帯を銀座結びにする。やっぱり暑くて襦袢の下を汗が伝っていくのがわかる。それなのに、フロアに出たら、きちんとフォーマルの人は少ないではないか。ちゃんとおしゃれしようよ、イタリア人。

ダンスフロアで軽く踊って、メインダイニングで軽く食べて、シアターで特別ショーのフラメンコを軽く見て、明日の最終日、マルセイユから行く二つ星レストランの食事に備えて、今日は早めに就寝。(といっても1時くらいだったけど)

Gのレストラン評

ジャン・リュック・フィゲラス Jean Luc Figueras

Santa Teresa 10, Barcelona Tel 93 415 28 77

昔見たガウディの建築物をぜひもう一度見たいが、バルセロナには星レスがたくさんあるのでランチに集中する。昔4時間かけて耐久レースのようなフルコースディナーを食べたネイシェル(★)にもう一度行きたいような気もしたが、今回は「オーナーシェフのフィゲラス氏が伝統を大切にしつつも個性溢れる料理を創作して人気抜群」との評判の「ジャン・リュック・フィゲラス★」。

ランチの出だしはシャンパーニュ(カヴァは置いていない?)を飲みながら「アミューズ3種」「マグロのマリネ」「生ウニと卵黄、卵の殻に入れて」。ここでお酒を甘い白ワインに代え、「スモークド・フォアグラ、マンゴージャムを添えて」。

このフォアグラは、フォアグラの濃厚さとスモーキーな風味とマンゴーの清純な甘味があいまって最上の出来だった。続いてきりっとしたガスパチョ(ロブスター、イカ、ハムが入った豪勢な一品)。

ここでバルセロナからたった10キロのところにあるワイナリーで作ったという白ワイン(Marques de Alella, Allien 2004)のボトルを開ける。「タラのムース、チーズのムース(タラとチーズの相性の良さに驚く)」「Red Mullet(ボラ?)のソテー、サフラン味の野菜を添えて」「アヒルのコンフィ、レモンソース、豆のトルティーヤ」。

かなりのボリュームだったが、ワインは旨いし胃の調子もいいし、何より料理が味も見た目も多彩で全然飽きさせないので、最後までがんばれた。昨日のマヨルカ、今日のバルセロナと、カタルーニャの料理って果物の甘味をとても上手に使うものなんだなあ。ワインと相性もよく、大満足だ。

この日のキモノ
昼は麻の藍緑の無地のキモノに、白地の綿の半幅帯。半幅だとカジュアルすぎるイメージがあるけれど、海外では逆に半幅くらいのほうがすっきり見えていいかも。お太鼓なんて、なんでクッション背負ってるの!?と奇異に見られる気がする。


夜は2回目のフォーマルナイトだということなので、がんばってピンクの琉球絣の単衣の紬を着て、グレーの幾何学模様の名古屋帯を銀座結びにする。持ってる中で一番厚い生地なので、食事をしたら暑くて襦袢の下を汗が伝っていったよ。



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